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2014年9月29日 (月)

神傳流秘書を読む 3.大森流居合之事六本目流刀

神傳流秘書を読む

 3.大森流居合之事

 六本目流刀

 左の肩より切て懸るを踏出し抜付左足を踏込抜請に請流し右足を左の方へ踏込み打込む也扨刀をすねへ取り逆手に取り直し納る膝をつく

*この手附を何度も読み直し、イメージを浮かべるのですが「・・踏出し抜付左足を踏込み抜請に請流し」で先ずつまずき、次の「右足を左の方へ踏込み打込む」で戸惑います。

古伝は抜けだらけですが、現代居合の無双直伝英信流や夢想神傳流、剣連の制定居合などに捉われずに稽古したいのですが、隠された部分が口伝・口授の部分に秘密が多いこともあるでしょう。
文章に従ってやってみましょう。

座して居る処、左の方から相手が斬って懸るのを、刀に手を掛け爪立つや左膝を浮かして刀を抜き懸ける、相手打込んで来るや左足を踏み込み抜請けに顔面頭上で相手刀を請け流す、受流されて態勢を崩す相手に左足を向け、右足を左足に踏み揃え相手の首に打ち込む。
刀尖を膝下に取り右手を逆手に持ち替え納刀、納刀と同時に膝を着く。

演武では正面向きであろうと、右向きに座す、右45度に座すなりでしょうが、兎に角左側から相手が打込んで来るのを請け流すのです。
右足の踏み込むタイミングは、一旦右に踏み出し左の足に踏み揃える様に現代居合は指導されますが、此処では座した右足の位置の儘左足を体前に踏み込んで、相手刀を請け、相手刀を左下に流す様に刀を左に振り込む際右足を左足に踏み揃える様に踏み込み同時に左足先も左に流れる相手の体に向け踏み替え打ち下す。

イメージは体を躱しつつ受け流すのでしょう。古流剣術に一般的な円運動に依る筋変えの請け流しです。

安永五年1776年の林益之丞政誠の英信流目録大森流居合之位流刀六本目流刀

是は座し居る処へ左横脇より討かかり来る也其時我は左の足を立少々前へふみ出し横に請流す心持にて其儘右の足をふみ出し筋違いに切り跡はすねへ置き柄を逆手に取直し納むるなり

*この英信流目録は古伝神傳流秘書の流刀の動作でしょう。

大森流(正座の部)六本目流刀(受流)
剣理:正面に対し我れ右45度斜め向きに座し居たる時、対敵正面上位より斬り込み来るを、我れ立ち上がりながら斬り込み来る敵刀を受け流して、我が体を捻りながら、体の流れたる敵首へ(角度によっては肩へ)斬り下ろし勝つ意也。

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