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2014年9月18日 (木)

神傳流秘書を読む 1.抜刀心持引歌の14鱗返

4神傳流秘書を読む

.抜刀心持引歌の14鱗返

 鱗返

 瀧津浪瀬上る鯉の鱗は
         水せき上て落る事なし

 (虎彦 谷村先生の本には「波返」「鱗返」とあり従て此の歌は前後ならんかと自雄□との特に註あり)

*英信流居合之事七本目鱗返は、左脇の敵が我に仕掛けんとする機先を制して、中腰に立ち上がり右に振り向き、左足を後ろに引くや横一文字に抜き付け、真向に切り下す業です。
瀧を遡上し鱗を光らせる鯉は、瀧の落ち口まで上がって水を関上げても落ちることはない。と言うのでしょう。
第15代谷村亀之上自雄の本では英信流の七本目が浪返で八本目が鱗返なのでこの歌も前後が入れ替わっているのではないか、と注意書きがある、と曽田先生はメモをされています。

この伝書は山川久蔵幸雅によって書き写されたものですから誤写もあるかもしれませんが、この神伝流秘書以外に古いものはないのでこのままでいいのでしょう。
曽田先生の言われる谷村亀之丞自雄のものの実態が何だか判りません。
元は江戸中期に第9代林六太夫か、その子第10代林安太夫が書いたであろう無双神傳英信流の神傳流秘書の写本です。

歌と業がマッチしているような気がしませんが、鱗返の業名から読まれた歌で、鱗の文字があればよい、程度でしょう。

英信流(立膝の部)七本目鱗返
剣理:我が左側に座す敵の、機先を制して其の首に斬り付けて勝つ意にして、正座の「右」の業と同意義也。

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