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2014年9月16日 (火)

神伝流秘書を読む 1.抜刀心持引歌の12山下風

神傳流秘書を読む

1.抜刀心持引歌の12山下風

 山下風

 高根より吹下す風の強ければ
         麓の木々は雪もたまらず

*英信流(立膝の部)五本目は山下風、山下風は(やまおろし)と読むのでしょう。現在の無双直伝英信流では業名は颪(おろし)の文字を付けています。広辞苑では「山颪」の文字をもって(やまおろし)としています。たぶん「山下風」では無く「山颪」の文字を山・下・風と縦書きにすると下と風が離れすぎて書かれていて写し違えているのだろうと思います。
大江先生は「颪」を当てていますが(又山おろしとも云ふ)と有ります。
下村派の曽田先生は「颪(山下)」山下風と添え書きしています。

山颪は山の上の方から吹き降ろされる風で、其の風が強く、麓の木々には雪も降り積もらない、と詠んでいます。
英信流(立膝の部)の颪にこの歌をイメージすると、敵が我が刀を取らんと手を出すのを外し、しまったとする敵の顔面を打ち据える、この場面に当てるか、敵の手をするりと外して、ドンと顔面を打ち据え、逃がさじと胸に抜き付ける場面にイメージするか、颪は相手次第です。

英信流(立膝の部)五本目颪
剣理:正面に対し、我れ左に向き立て膝にて座し居たるに、我れと同じ方向を向きて我の右側に立膝にて座し居たる敵が、腰を上げ一歩前に出て振り返りざま、我が柄を取らんとし来るを、我れ腰を上げると共に左方に逃がし、敵手を外し直ちに柄頭を以って敵の顔面人中(眉間)に打ち当て、敵退かんとする処を其の胸部に斬り込み右に引き倒して(押し倒して)、上段より敵胴を両断して勝つ意也。

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