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2014年10月22日 (水)

神傳流秘書を読む 5.太刀打之事七本目独妙剣

神傳流秘書を読む

5.太刀打之事

 七本目独妙剣

 相懸也打太刀高山遣方切先を下げ前に構え行場合にて上へ冠り互に打合尤打太刀をつく心持有柄を面へかへし突込み勝

*独妙剣の業名は大江先生が英信流居合之型を独創する際、太刀打之事を捨て去るつもりでしょうか、英信流居合之型の四本目に盗用しています。
業名を使っただけで内容は異なり太刀打之事の五本目月影の変形です。
古伝を改変して中学生向きに、あるいは当時の状況に則した業を独創するのは仕方が無かったことかも知れません。

古伝を消してしまう様にされたと思われるのは如何なものかと思います。
この辺の経緯はどこにも見当たりません、日本の伝統芸能に於ける宗家制度の独創性の習いの一つかもしれません。
消されたものは稽古される事も無くなり自然消滅してしまいます。それにより時代遅れにならずに現存する原動力になって行くのかもしれません。
今時の、責任感の乏しい未熟な委員による多数決の選択よりは、適切でよい場合もあるものです。

*打太刀上段、遣方「切先を下げて」は下段に構え、互いにスカスカと歩み寄る、遣方切先を打太刀の喉を突き上げるように上段に振り冠り、双方真向に打合、拳を合わせ押し合い、打太刀退かんとするのに乗じて、遣方右足を踏み込んで柄を突き上げて打太刀の顔面に突き当て勝。
打太刀の退かんとするに乗じた面への突き上げとしましたが、拮抗した鍔迫り合いを、遣方右足をどんと踏み込みその拍子に柄頭を突き上げ左足を踏み込んで打太刀の顔面を打つのも一つです。
押し合いの拍子を利用して下から相手の腕をかち上げる事も出来るでしょう。

曽田先生の業附口伝七本目独妙剣(谷村先生・五藤先生の業附口伝では七本目絶妙剣の業名が該当します)
「仕下段・打八相、是は我前へ切尖を下スカスカと行き場合にて互に拝み打に討也敵と我とは拳と拳と行合其時すぐに面へ柄頭を突込て勝也
相懸りにても敵待ちかけても不苦我鍔ぜりとなるや右足をドンと踏み直に左足を踏み込みて敵の拳の下より人中に當てる打の構え不明なるも八相ならん」

この業は後に出てくる詰合の八本目眼関落に同じと言えます。ここで稽古しておきます。
「眼関落:是も互いに立ち敵も我も真向へかむり相懸りにてスカスカと行き場合にて互に拝み打に討也其の時敵の拳と我拳と行合也其時我すぐに柄頭を敵の手元下より顔へはね込み勝也(右足をドンとふみ急に左足を踏み込む也)互に五歩退り納刀以下同じ」

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