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2014年10月18日 (土)

神傳流秘書を読む 5.太刀打之事三本目請流

神傳流秘書を読む

5.太刀打之事

本目請流

 遣方も高山相手も高山或は肩へ構まへるかの中也待処へ遣方歩行右の足にて出合ふ打込を打太刀請扨打太刀の方より少し引て裏を八相に打を左足にて出合ふて留相手又打たんと冠るを直に其儘面へ突込み相手八相に払ふをしたかって上へ取り右の足にて真甲へ勝

*この業は比較的解りやすく書かれています。
二本目の附入を終わって、双方青眼に構え、打太刀はその場に右足前で留まり、遣方は青眼の構えのまま五歩引いて元の位置に右足前で戻る。
打太刀が、右足に左足を揃え青眼から「高山或は肩へ構へ」は上段または八相に構え右足を引く。
遣方も左足を右足に揃え、青眼から上段または八相に構える。
通常、打太刀の構えに遣方は合わせるのが剣術の常識ですから上段ならば上段、八相ならば八相です。
打太刀構え待つ処に遣方スカスカと歩み行き、左足で間を越し右足を踏み込み打太刀の真向または左面に打ち下ろす。
打太刀その位置で右足を踏み込んでこれを逆八相に受ける。
打太刀右足を引いて逆八相から遣方の右面に打ち込む、遣方左足を踏み込んでこれを受ける。
打太刀左足を引いて上段に冠る処、遣方直ぐに右足を踏み込み切っ先を打太刀の面に付け突き込む。
打太刀これを右足を引きながら八相に払う処、遣方払われるに従って左足をやや左前に踏み込み、刀を右から振り冠り、右足を踏み込んで真向に打ち下ろし勝。

曽田先生の谷村先生、五藤先生業附口伝による請流
「是は敵も我も八相の構にて行真向へ討込也(敵は待て居ても相懸りにても不苦)敵十文字に請て又八相にかけて打込也我れ其時左の足を一足踏み込て裏を止ると敵又引てかむる処を我れ其儘面へ突込也敵其時横に払う也其処を体を開き冠り後を勝也(又最後に首根に討込み勝もあり)

*五藤先生は八相です。我が歩み行き右足を踏み込み真向へ打ち込むと相手は、待っている場合は左足を引いてこれを十文字に受けるのでしょう。
相懸りでは右足を踏み込んで受けるのでしょう。
次に、相手が右足を引いて八相に打ち込んでくるのを我は左足を踏み込んでこれを受け止める、「裏を止める」は左足前にして切っ先を左上に向けて逆八相からの右面への打ち込みを止める事でしょう。
「敵又引てかむる」ですから、敵の打ち込みは右足を引いて打ち込み我に止められ、また左足を引いて撃ち込まんと冠る処、我は相手の面へ右足を踏み込み突き込む。
相手たまらず右足を引いて我が刀を横に払う処、我は払われるを機に左足を左前に踏み込み体を開き右肩より振り冠って勝ちを示す、または相手の首根に打ち込み勝。」

政岡先生は、打太刀が左足を引いて上段に構える処、我は右足を踏み込み相手の正面へ突込む、相手右足を踏み込んで斜めに払う、我は払われて左足を左前にふみ込んで体を開きつつ左手を上げて受け流し面。

*此の業は請流が業名です。受け止めて摺り落とすのではありません。

大江先生の英信流居合の型請流
「刀を腰に差したるまま、静に出で打太刀は刀を抜きつゝ左、右足と踏み出し上段より正面を斬り、体を前に流す。仕太刀は左足を右足の側面に出し、刀を右頭上に上げ受け流し左足を踏み変え右足を左足に揃へて体を左に向け打太刀の首を斬る、仕太刀は左足より左斜へ踏み、打太刀は左足より後へ踏み、退きて青眼となり次の本目に移る」

*これは奥居合立業の受流です。

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