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2014年10月21日 (火)

神傳流秘書を読む 5、太刀打之事六本目水月刀

神傳流秘書を読む

5.太刀打之事

 六本目水月刀

 相手高山或は肩遣方切先を相手の面へ突付て行を打太刀八相へ払ふ処を外して上へ勝つ或は其儘随て冠り面へ打込み勝も有り

*打太刀上段或は八相に構え待つ、遣方青眼に構え切先を打太刀の面へ突きつけてするすると間境を越して打太刀の面に突きこんで行く、打太刀思わず八相に払う処、遣方左手を上げて切っ先を下げ、これを外し左足を左前に踏み込み右から上段に振り冠って右足を踏み込み打太刀の真向を打つ。
あるいは、払われるに随って、左足を左前に踏み込み巻き落とすように上段に振り冠り右足を踏み込み打太刀の真向を打つ。

曽田先生の業附口伝による水月刀
仕太刀中段、打太刀八相、是も相懸りにても敵待ちかけても不苦、敵の眉間へ我太刀の切尖を指し付けスカスカと行也敵我太刀を八相にかけてなぐる也其時我すぐにかむりて後を勝也

*この業附口伝は谷村先生、五藤先生から伝わったもので、曽田先生と竹村静夫先生が昭和11年1936年に陸軍戸山学校で演じたものだそうです。神傳流秘書から200年位後のもの事です。
これは大江先生の英信流居合之型では消されてしまいました。切っ先を相手の喉元に付けてスカスカと間境を越す、相手は何をするのかと構え待つ、ハッと思った時喉元に切っ先が迫っている。
良い業だと思いますが打太刀が耐えられずに払うのに応ずるなどは中学生には形だけになって難しかったのでしょうか。
それとも、あり得ない業としてみたのでしょうか。
太刀打之事三本目の請流と似ていますので捨てたとも取れます。
繰り返し稽古する事で三本目請流と六本目水月刀の違いを理解して見る事も必要でしょう。
次の七本目独妙剣は大江先生は是も捨てています。五本目月影と似た所もあるのですが全くその業のポイントは異なります。

太刀打之事は初心者が居合よりも先に学ぶべきもので、間と間合い、手の内、十文字、輪之内等を学ぶもので、決して申し合わせの演武用の遊戯では無いでしょう。

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