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2014年10月27日 (月)

神傳流秘書を読む 6.棒合三本目請込

神傳流秘書を読む

6.棒合

 三本目請込

 打って懸るを中にて請下にて合せ一方にて張尤立合請込は一つに続け遣う扨一方を廻し掛て勝

*坂橋流の棒合の三本目は「請込」です。鞘木刀を使った仕組(組太刀)の太刀打之位で4本目に「請入」という業がありました。曽田先生のメモ書きに「請込」共云う、とあります。此の組太刀は大江先生に依る英信流居合之型の三本目独妙剣です。
この棒の動作とは業名のみ同じで関連性は無さそうです。

どの様に双方立って始めるかは書かれていませんが、前の2本が左手で棒を持って左足前で経ちましたから、同じように左手で棒を杖につくでいいでしょう。
ちょっと変えて、此処は右手で棒を乳の高さ位に持って右足前の右半身で杖について立ってみます。

相手の構えは一本目にある様に我と同様にして立つ。古流剣術の常道です。

相手、棒を振り上げて遣方の真向に右足を踏み込んで打ち懸けて来るのを、「中にて請」ですから遣方、左足、右足と追い足で退り、左手を棒に添え両手で頭上に一文字に請ける。

相手、更に棒を振り上げ右足に打込んで来る、「下にて合せ」ですから、遣り方左足を右足に踏み替下で合わせる。
「一方にて張」は同方向にと読めるのですが右足を引いてしまいましたから「もう一方にて張り」として、更に左足に打ち込んで来るのを、右足を踏み替え同時に棒の先を左手に摺り込み、右手を棒中にして右上から、相手棒を張りこみ左足を踏み込み相手棒を左に廻し掛けて相手面に打込み勝。

古流剣術の切先の方向と、左右の足捌きの有り様を参考にし、踏み替え足を基準にして見ました。
正中線に対し筋をかわし乍ら受け打つのも同様です。

但し「尤も立合請込は一つに続け遣う」の文言が立ちはだかっています。
十文字に請け、右下、左下と下で請けるにしましたが、相手は右下・右下と来るかもしれません。

業名の請込から相手の攻撃を請けつつ勝ち口を得る様にしました。十文字請けして右下で合せ、即座に攻撃に出て相手の出足に張りこんで相手が合せるや、廻し掛けして面に勝も有でしょう。

第12代林益之丞政誠による英信流目録居合棒立合巻棒合五つ「請込」
「亦上より打所を両手にて棒の両端をとり十文字に請下た下たと張る也仕廻は右にて詰る也」

この場合は、十文字受けは同じですが、其の後遣方は相手の左下、右下と張り込んで、最後は右足を踏み込んで水月に詰めるでしょう。
時代の進化でしょうか手付の動作が変わっています。英信流には昔から先師の教えを変える癖があるようです・・・いやより有効な技の進化でしょうか。
と云うよりも。実戦に則した形は相手の攻撃に如何様にも応じられる無形である事を教えてくれている様に思っています。
抜けだらけの古伝がこれで良いのではないかと思い始めています。

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