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2014年10月24日 (金)

神傳流秘書を読む 5.太刀打之事九本目心妙剣

神傳流秘書を読む

5.太刀打之事

 九本目心妙剣

 相懸也打太刀打込を抜なりに請て打込み勝也打込む時相手の刀をおしのける業あるべし

*打太刀上段に構え、遣方刀を鞘に納め、合懸りにスカスカと歩み寄り、打方真向に打ち込んで来るのを遣方抜くなりにこれを受ける。遣方左手を柄に添え、左足を踏み込み打太刀の刀を右下に押し退ける様に落とし上段に振り冠って右足を踏み込んで打太刀の真向を打つ。

相手が打ち込んで来て片手抜きでこれを、顔前頭上に請け止める、左手を柄に添えて強引に押し退ける様にしてみますが、力押しで余り良いとは思えません。
打太刀が再び打ち込まんと上段に振り上げんとする機を捉えて押し退けるべきでしょう。
あるいは、我れが右足を少し引いてフット拮抗を破ってその機に押し退けるべきでしょう。
剛力を頼りでは稽古の必要はないでしょう。

あるいは、打太刀の打ち込みを抜き受けに受けるや体を左に転じて押し退けるように擦り落としてしまうとか研究課題でしょう。
大人のチャンバラでは太刀打之事はないはずです。

曽田先生の業附口伝心明剣
この業附口伝は谷村先生、五藤先生による業附口伝です。
「是も相懸りにても相手待ちかけても不苦敵は真向へかむり我鞘に納てスカスカと行也
其時我片手にて十文字に請る也其儘敵引也スグに我打込勝也気合大事也云々
最後に打込む時は敵の刀を押し除ける様にして左足を踏み込敵の首根に打込む也」

曽田先生の業附口伝が古伝を補っているようです。

政岡先生は、「額前で十文字に受けるや直ちに左手を柄にかけつゝ左足を踏み込み体を開きながら刀を右下にまき落とし刀を後ろからまわして首根を斜めに切る」と見事に相手の打ち込みを瞬時に受けていなしています。

ここは、右足を踏み込み相手打込むのを、抜き請けに片手で受けるや柄に左手を添え、左足をやや左前に踏み込むや体を開き、相手刀を右に巻き落し、廻し打ちに斬り込む、をごつごつとせず流れる様に当たり拍子に捌く事が出来れば良いのでしょう。

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神傳流秘書14-3大森流・英信流・太刀打」カテゴリの記事

コメント

ミツヒラさま
記事だけでなく、みなさんからのコメントも勉強になります。
とても、有り難いです。

annさま
コメントありがとうございます。
皆さんとても真面目なコメントを付けていただき、御返しをさせていただくのに四苦八苦です。
業技法では随分コメントで助けていただきました。
これからもビシビシ稽古を付けていただければ幸いです。
          ミツヒラ


投稿: ann | 2014年10月24日 (金) 23時02分

いつも勉強させて戴いております。

心妙剣ですが、今の処「押しのける」「気合大事」の言葉に拘り、あえて躰で捌かず押しのける工夫をしてみております。

十字に請け、左手柄掛かるや横面に摺り込むように切先を前に向け、我右下に摺り落とす様に払いのけそのまま右から刀を回し冠り左足を左前に踏み首を切る。

ただ、やはり最初の抜き請けが上手くいかないとどうしても力ずくになってしまい、唸り声を出しては笑っております。
請けるや左足踏み込んで捌くでも良いようですね。

色々試してみます。

玄さま
コメントありがとうございます。
最近簡単に見られる動画では、ほとんどの太刀打之位を打つ方が力ずくで押し退けています。
大人のチャンバラに見えて、是でいいのかと疑問を持っています。
実際にやってみてもどうも気に入りません。
剛直張りの剣術が苦手なものですから、武蔵の兵法35箇条9条目による「不強不弱、角らしからず、はやからず、見事にもなく、あしくも見えず、大に直にして、静かに見ゆる兵法、是上段也。能々吟味有べし」がちらついています。
            ミツヒラ

投稿: 玄 | 2014年10月24日 (金) 08時23分

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