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2014年11月11日 (火)

神傳流秘書を読む 8.詰合五本目鱗形

神傳流秘書を読む

8.詰合

 五本目鱗形

 如前抜合せ相手打込むを八重垣の如く先に左手を添え請留直に敵の太刀を摺落し胸をさす也

*前の如く抜き合せ、ですから是も居合膝に相対し、相手より左足を引いて右足に抜き付けて来るのを請け止め、上段に振り被らんとする処、相手左足を右足に引き付け右足を踏み込んで真向に打込んで来る。
我顔前頭上にて切先を左にして左手を添えて十文字に刃で請ける。
十文字請けした交点を軸にして、左手を相手の顔面に摺り込む様に、右手も引きつつ相手太刀を右下に摺り落とし左足を踏み込んで相手の胸に詰める。

詰合の一本目発早の場合は、双方膝前で抜き合せ、我が先んじて上段から真向に打ち込んで勝ちを制しました。
今度は相手が我が真向に打ち込んで来るのです。一本目で勝ち口を理解しないまま、此の五本目鱗形にしてようやく仕組みが申し合わせの棒振りではならない事を気付かせてくれる良い業です。

是も曽田先生による五藤孫兵衛正亮の業附き口伝詰合之位「五本目鱗形」を参考にして見ます。
「座り方同前左足を一足引きて抜合す也其時敵すぐに我面へ上より打つ也我もすぐに太刀の切尖へ左の手を添えて十文字に請て左の足を踏み込み摺り込み勝也刀を合せ血振い納刀」

十文字請けの方法をどの様にするかは、簡単に「切尖へ左の手を添えて」しか表現されていません。
切尖は切先ですが、物打ち辺りに拇指と食指の股に刀の棟を当て四指を外向けにして添える様に指導される様ですが、是で良いのでしょうか。
拇指と食指の股から小指の下の膨らみへ斜めに刀棟が乗る様に添える事も研究すべきでしょう。
強い打ち込みを想定すれば左手の添え方は充分考慮すべきものです。
又十文字請けと云いますと、顔前頭上に水平に請けるのが如何にもですが、是も左手をやや右手より高く上げ柄頭は真横では無く稍相手を攻める程の気を持った十文字請けも研究しておきたいものです。

或は柄手を先手より稍高く取り十文字請けするも有でしょう。
古伝神傳流秘書は踏み込む足も左右何れも指定して居ません。

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