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2014年11月20日 (木)

神傳流秘書を読む 9.大小詰三本目柄留

神傳流秘書を読む

9.大小詰

 三本目柄留

 抱詰の通り両の手にて柄を取り下へ押付られたる時向のわきの辺りへ拳にて當扨我右の足にて相手の手を踏み柄をもぐ常の稽古には右の足□□を押膝にてこぜもぐ

*抱詰の様に相手が両手で我が柄を取って下へ押し付けられた時、我は相手の脇の辺りに右拳で打ち突く、相手が怯んだ隙に我が右足を踏み込んで相手の柄を取った手を踏み付け柄を捥ぎ取る。
常の稽古では、相手の手を足で踏み付けるのは礼を失するので右の膝で手を押し膝でこぜもぐ。
「こぜもぐ」はよくわかりません。政岡先生は「無理して放す」とされていますがそんな感じでしょう。

政岡先生の引用された伝書と少し文言が異なるので読ませていただきます。
「抱詰の通り両手にて柄をとり下へおしつけられたる時相手のあぎの辺りへ拳にて当て扨我が右足にて相手の手を踏み柄をもぐ常の稽古には右の足にて押膝にてこぜもぐ」
「あぎ」はあご、「もぐ」ははなす、「こぜる」は無理して動かす。

曽田先生による五藤先生の業附口伝大小詰三本目柄留
「打は仕の右側に並びて坐す、仕の抜かんとする柄を留む、仕は右手を頚に巻き敵を前に倒さんとす、打倒されまじと後に反る、其の時すぐに仕は打の体の反りて前足の浮きたる下より(膝)柄をかけて後へ倒す力を添ふる也
(左脇に座す抜かんとする右手を把る其手をおさへ左手にて脇坪へ柄頭を以て当てる)

*五藤先生による手附で曽田先生の実兄土居亀江の口伝を書き表したとされていますが古伝神傳流秘書とでは別物です。
( )内が五藤先生の御教示との事です。そこでは、古伝の様な拳では無く柄がしらで相手の脇坪に打ち付けるのですが、それ以降が蜻蛉切れの様です。

江戸中期と末期の間に、この柄留が変わってしまったのか、大小詰の冒頭にある「是は業にあらざる故に前後もなく変化極りなし始終詰合居合膝に坐す気のり如何様ともすべし先大むね此順とする」とありました。
業の順番だけでなく、如何様にでも応じていいとも取れる文章です。
古伝の持つ独特の雰囲気は、形に拘るなと教えてくれている様です。

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