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2014年11月 5日 (水)

神傳流秘書を読む 7.太刀合之棒七本目見返

神傳流秘書を読む

7.太刀合之棒

 七本目見返

 右の手にて棒を引摺り行を相手後より付来たり打込を其儘右へ振り向き棒先を面へ突込む

*七本目は見返ですから振り向いて応じる業です。
右の手に棒を持って引きずって歩み行くのですから六尺棒でしたら棒の中を右手で持って歩くと棒の先が地面を引きずります。
四尺二寸の杖ですと三分の一辺りでしょう。
棒は刀より無造作に扱われていたようですね。

相手は後ろから付いて来て、突然刀を抜いて真向に打込んで来る。
無言で打込むのは武士の作法に卑怯とされますから、名を呼ぶなりして打込む事を知らせるのですが、此処はどうしましょう。
不意打ちに応じられる迄稽古を積めば無言の闇打ちも感じられるかもしれません。チャンバラ映画の見すぎですからそんな事も思ってしまいます。

我は、害意を察するや、左足を右足の前に大きく踏み出し、左手を逆手に棒の先に取り右に廻りながら、棒の先を地摺りから打込まんとする相手の面へ突き込み勝。

左足の大きな踏み込みで相手の打ち込みの間をはずしておきました。

是も第12代の林益之丞政誠の英信流目録から見てみます。
居合棒太刀合巻 棒太刀合之位七本目「見返」
「是は右の手にて棒の端をさげ引きずり行也敵跡よりおがみ討に討所を其拍子に連れて見返りざまに左の手にて棒の端を取り右の手にて中をおさえ敵のみけんを突也」

*英信流目録では「右手で棒の端をさげ引きずり行」と棒の持ち様を指定して居ます。振り返って「左手で棒の端を取り」、「右手にて中をおさえ」ですから右手を棒中に滑らせて棒の先を相手の面に突き込むのでしょう。

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