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2014年11月14日 (金)

神傳流秘書を読む 8.詰合八本目柄砕

神傳流秘書を読む

8.詰合

八本目柄砕

両方高山後は弛し木刀に同じ

「弛(はずし)木刀」(太刀打之位独妙剣の事ならむ 曽田メモ)

*双方上段に構え、後の動作は弛し木刀に同じだと省略されてしまいました。
曽田先生は、之を太刀打之位(神傳流秘書では「太刀打之事」の独妙剣の事だろうと言うのですが、太刀打之事独妙剣は「相懸也打太刀高山遣方切先を下げ前に構え行場合にて上へ冠り互に打合尤打太刀をつく心持有柄を面へかえし突込み勝」というものです。
「弛し木刀」なる業名がない限り断定する事はできません。

曽田先生の業附口伝によれば詰合之位「眼関落」が七本目燕返の次なる業になります。
「是も互に立ち敵も我も真向へかむり相掛りにてスカスカと行き場合にて互に拝み打に討也その時敵の拳と我拳と行合也其時我すぐに柄頭を敵の手元下より顔へはね込み勝也(右足をドンとふみ急に左足を踏み込む也)
互に五歩退り納刀以下同じ

曽田先生は五藤先生の業附口伝を元にして考察されたと思われます。
神傳流秘書の詰合と五藤先生の業附口伝以外に詰合を書き表した伝書が見当たらない限り当面はこのような業で稽古する以外にありません。

木村栄寿先生の林崎抜刀術兵法夢想神傳重信流傳書集及び業手付解説の神傳流業手付では詰合八本目は柄砕「両方高山跡は地の木刀に同じ」とあって「弛と地」の読み違いでしょうがどちらも証明不能です。
「眼関落」が同じ業である様な「詰合業手付及び口伝」にありますが引き当てるべきものが見当たりません。

政岡先生の無双直伝英信流居合兵法地之巻にある無双直伝英信流居合兵法之形は文政二年山川幸雄述坪内長順記神伝流秘書による、と書かれています。幸雄は幸雅と思われますが正誤表に記載されていませんので坪内長順が書写した際の誤記かもしれません。
そこでの詰合は詰合之位とされ八本目は眼関落の業名を採用しています。

眼関落「(相上段から互に切り結び鍔押となる処をはね上げて顔に当てる 政岡先生述)両方高山にかまえ行打合尤も打太刀をさく心持あり柄をかえして突込勝」とされています。この部分は神傳流秘書の太刀打之事七本目「独妙剣」の文言に類似です。この政岡先生の神伝流秘書の出所は不明です。

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