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2014年12月16日 (火)

神傳流秘書を読む 12.抜刀心持之事四本目両詰

神傳流秘書を読む

12.抜刀心持之事

四本目両詰

抜て片手にて左脇を突き直に振向いて右脇を切る

(右脇へ抜打に切り付け左を斬る)曽田先生追記有

*両詰の業名は大江先生の改変によって、我が左右に障碍物壁など在って、横一線に抜き付けるのが出来ない様な場の状況で、刀を前に抜出し切先を返して前方の相手を刺突し上段に振り冠って打ち下し勝、障害物に当たらない様に狭めた横への血振り、納刀も半身になって上から落とし込む様な納刀をする業として指導されています。

古伝は、相手は一人では無く、左右に一人ずつ詰め寄って座す場合の運剣を、この業としています。
従って、先ず右脇の相手を柄頭で牽制し、刀を右に抜くや、左の敵を見て左の敵を刺突し、右の敵に振り向いて上段から斬り下し勝。左右の敵に応じるものです。左右に障碍物は無く、対敵に対する想定なのです。

また、右の敵に片手で抜き打ちに斬り付け、左に振り向き真向に斬り付ける。
この、左の敵を突いてから右敵を斬る技と、右敵を片手で抜き打ち、左の敵を斬る、二つの動作で、左右から詰め寄る敵を倒す技です。

この動作から、是は現代居合の奥居合居業三本目戸詰、四本目戸脇だと気付きます。現代では戸詰、戸脇と場を表す語句に反応して、戸襖の有る場の攻防に変化してしまいました。

古伝は大らかです、左右の敵は、大まかに左側、右側位に考え、敵の位置を動かして二つの動作を使って運剣を自由自在に出来れば良いのでしょう。

古伝は、大森流も英信流も対敵意識が前面に出ていますが大江先生の現代居合は場の想定が敵よりも優先して動作を変えさせる様にいじってしまったのです。

英信流居合目録秘訣の上意之大事「両詰」では「是又仕物抔言付られ又は乱世の時分抔には使者抔に行左右より詰かけられたる事間々これあるなりケ様の時の心得也尤其外とても入用也左右に詰かけられたる時一人宛切らんとするときはおくれを取るなり故に抜や否や左わきの者を切先にて突すぐに右を切るべし其わざ唯手早きに有亦右脇の者に抜手を留らるべきと思う時は右を片手打に切りすぐに左を切るべし」

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