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2014年12月30日 (火)

神傳流秘書を読む 12.抜刀心持之事二十本目抜打・二十一本目弛抜

神傳流秘書を読む

12.抜刀心持之事

*前回で抜刀心持之事の十九本は終わっているはずですが、続いて五本の業名が記載されています。
何として扱うべきなのか何処にも解説されていません。

一本目(二十本目)抜打

歩み行中に抜打に切敵を先に打心也

*歩み行き敵との間に至れば抜打ちに切る、敵に先に打ち込む心持ちである。と云うのでしょう。
是もどうやら不意打ちの心得の様です。
特段の業技法の手附けは有りません。

全剣連の制定居合の12本目の場合は「前方の敵が突然切りかかって来るのを刀を抜き上げ乍ら退いて敵に空を切らせて、真向に切下す」ので是は仕掛けられたのに応ずるものです。

此の古伝の立っての抜打を伝える業は細川先生系統と思われる白石元一先生の抜打に見られます。
「放打の如く左足にて抜刀用意、右足を踏み出すと同時に右片手にて正面に斬りつけて納刀」
片手打ちですが真向に打ち下していますし、右足を踏み込んでいますから是はこちらから仕掛けたと読めそうです。

二本目(二十一本目)弛抜

前の如歩み行敵より先に打を体を少し開き弛して抜打に切也

*双方歩みつつ行き間合いに至るや前方の相手から抜き打ちに真向に斬り下ろして来る、我は左足を右斜め前に踏み込み体を開くや左肩を覆う様に刀を抜き上げ右足を踏み込み相手の打ち込みを外し其の儘右足を左足に踏み揃え相手の首に打込む。是では現代居合の奥居合立業の受け流しです。

「体を少し開き弛して」ですから右なり左なりに筋を替えて相手の打ち込みを外すのでしょう。受け流しとは違います、相手の太刀を受けるのでは無いのです。
「抜打に切」さてどの様に抜き打つのか・・「抜き打ちに切」ですから刀を上に抜き上げ斬り下ろすのでしょう。
左に外して、右通りで相手の打ち込む小手を打つ。右片手袈裟に斬る。
右に外して受流しの要領で相手の首に打込む。横一線に胴を斬る。
良い稽古業になりそうです。

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