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2014年12月14日 (日)

神傳流秘書を読む 12.抜刀心持之事二本目柄留

神傳流秘書を読む

12.抜刀心持之事

 二本目柄留

 虎之一足の如く下を留て打込

*虎之一足は英信流之事の二本目「虎一足」でしょう。
「左足を引き刀を逆に抜て留め扨打込み後前に同」「後前に同」は「開き足を引て先に坐したる通りにして納る」

居合膝に座して対座し、相手下に抜き付けて来るを、我は刀に手を懸け、左足を引いて切先を下にして抜き請けに受け払い、左膝を右足踵に引き付け上段に振り冠って真向に斬り下し、刀を横に開き、右足を引いて座したる様にして刀を納める。

現代居合の脛囲をイメージして柄留を演じて見ました。対座する相手が同じく座する我が右脛に抜き付けて来るなど有るのでしょうか。

此処は、相手抜き付けんと刀に手を懸けるを、我刀に手を懸けるや左足を引いて刀を返し刃を下にして相手の柄口六寸に抜き付け、怯む相手を即座に真向から斬り下し勝。
柄口六寸への抜き付けは、逆刀で応じました。
横一線の低い角度での抜き付けも柄頭を低くして抜き出せばいかようにも状況次第でしょう。
手首を折った切っ先のみ低い横一線の抜き付けもあるようですが、手首の弱い私には不向きです。

第十代林安太夫政詡による英信流居合目録秘訣による雷電霞八相より
「雷電霞の二ヶ条当流極秘中の秘にして大事、此外に無、請流に心明らかにして敵の働を見と云教有れ共、当流には雷電の時の心亦霞こしに見るが如くの心の所に大事の勝ある事を教る也、
夢うつつの如くの所よりひらりと勝事有其勝事無疵に勝と思うべからず我身を先ず土壇となして後自然に勝有、
其勝所は敵の拳也委しき事は印可に有、
八相は四方八方竪横自由自在の事也故に常に事形の修練熟せされば時に臨て其習い出る事無し
本文には教を広く云う亦曰八相に打下ろす所にて大事の勝ち有則二星也

大小詰の極意は霞蹴込につづまる夫とは敵の眼を我手を以払ふ敵おくるゝ所にて勝、
手うごかし難きときは我頭を敵の顔に突付べし又は足にて敵の陰嚢を蹴る也

詰合には二星につづまる敵の拳也二星一文字と云時は敵のこぶしを抜払ふこと也惣じて拳を勝事極意也」

*この「柄留」は古伝であって現代の「脛囲」ではないはずです。すでに失念した極意業でしょう。
同時に一本目の「向払」も「柄口六寸」に抜き付け、更に返す刀で「柄口六寸」の払いでも良いはずです。
競技会や審査会では指定された理合、術理で演じるのは当然ですが、稽古は幾通りも仮想敵を想定し応じるものでしょう。

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