« 神傳流秘書を読む 12.抜刀心持之事十一本目行違 | トップページ | 神傳流秘書を読む 12.抜刀心持之事十三本目追懸切 »

2014年12月24日 (水)

神傳流秘書を読む 12.抜刀心持之事十二本目夜ノ太刀

神傳流秘書を読む

12.抜刀心持之事

 十二本目夜ノ太刀

 歩み行抜て体を下り刀を右脇へ出し地をハタと打って打込む闇夜の仕合也

*闇夜の仕合の時の業でしょう。月夜や星のない夜は本当に真っ暗です。最近は山に登っても町明かりが届いて真っ暗闇に出会うこともなくなってしまいました。
此の業の雰囲気から大江先生の現代居合の奥居合立業の信夫でしょう。

真っ暗闇で相手の居場所も判らない時、歩行きて相手の気配を察し、刀を抜出、体を沈めて右脇の地面に「ハタ」と刀の切っ先を打ち付け、相手がその音に誘われ打ち込んでくる処を打ち込んで勝。

足さばき体裁き、運剣法などは現代居合に準じればいいのでしょう。
相手の存在位置を事前に察知して誘いをかけるのか、相手の存在位置を知らずに音を立てて誘うのか後者はよほどの手慣れでないと難しそうです。

英信流居合目録秘訣では、極意の大事に「地獄捜」そして「夜之太刀」として心得があるのですがいささか異なります。

地獄捜「闇りに取籠り者有るときの心得也夫れ巳成らず惣じて闇にて人をさがすの術也刀の身と鞘と半分抜掛て鐺を以て一面にませ捜すべし鐺に物之さわるを證に抜て突べし亦鞘口三寸計に切先を残し居ながら静かに四方へ廻してさぐるべし九尺四方何事も知れ申」

夜之太刀「夜中の仕合には我は白き物を着べしてきの太刀筋能見ゆるなり場合も能知るゝものなり放れ口もなり安し白き肌着抔を着たらば上着の肩を脱ぐべしかまえは夜中には下段宜し敵の足を薙ぐ心得肝要なり或は不意に下段になして敵に倒れたる見せて足を薙ぐ心得もあるべし」

更に居合兵法極意巻秘訣には月夜之事・闇夜之事とあって「是従兵術嗜の个條迄先生御註訳」

月夜之事「月夜には我は陰の方に居て敵を月に向わすべし我はかくれて敵をあらわす徳有り」

闇夜之事「闇の夜は我が身をしずめて敵の形を能見透かすべし兵器の色をはかるべし若難所有らば我が前に当て戦うべし敵のすそをなぐる心持よし」

|

« 神傳流秘書を読む 12.抜刀心持之事十一本目行違 | トップページ | 神傳流秘書を読む 12.抜刀心持之事十三本目追懸切 »

神傳流秘書14‐8抜刀心持之事」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 神傳流秘書を読む 12.抜刀心持之事十一本目行違 | トップページ | 神傳流秘書を読む 12.抜刀心持之事十三本目追懸切 »