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2015年1月 4日 (日)

神傳流秘書を読む 13.夏原流和之事1捕手和之事四本目附入

神傳流秘書を読む

13.夏原流和之事

 1、捕手和之事

 4本目附入

 前の如く歩み寄って右の手にて相手の胸を突あおのけにたおす也

*相手が坐す処へ我はスカスカと歩み寄り右足を踏み込み左足を突くや右手で相手の胸を突き仰向けに倒す。
随分単純な業です、如何に捕縛に来たと気付かれずに間に入れるかがポイントでしょう。倒した後の始末が書かれていません。当然相手の反撃も有ろうかと思います。
この業の返し業は六番目の本手之移として相手が附入を外す業が四本目変之弛(へんのはずし)に有ります。
「附入の業にて突倒さんとするを体を開後へ送る也」要するに筋変えに外せと言うのでしょう。
夏原流和之事も形ではない事を示唆しています。業の想定を習い稽古し工夫し自由自在に応じられる様に組み立てられています。
生真面目な知ったかぶりの大人は形を演じられれば変化に容易に対応できると云うのですが、人は自分が危ない場合は本能的に予期せぬ防御と思わぬ攻撃をしてくるものです。
約束事の形にこだわれば踊りになってしまいます。

剣友に合気の達人が居ます。居合を始めて5、6年で英信流の業を全て修得しています。いつの間にか合気の捌きがコラボとなって独特の動作も垣間見られます。
それでは元の形は、と問えばすらすらと演じてくれます。
人が人と対する事は、得物が有る無しに関わらず、武術における人の動きは同じ事なのでしょう。
相手の居ない居合による運剣動作しか知らない剣士でいては前に進めそうもありません。
組太刀・棒・和の手附を齧ってみれば何かに気付く筈です。

○×式の試験問題を記憶力を頼りにこなしてきた者には、決められた形がないと不安で仕方がないのでしょう。
昇段審査や競技会の課題や演武は形であり掟なのでしょう。課題が変わっただけで悲鳴を上げる情けない指導者が多すぎます。
「俺が習った形と違う」だそうです。
そして、毎年指導要領が変わって困ると言う範士十段も居たりして、平和で戦う事も無い時代のなせる事かも知れません。

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