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2015年1月11日 (日)

神傳流秘書を読む 13.夏原流和之事1捕手和之事十一本目鐺返

神傳流秘書を読む

13.夏原流和之事

 1、捕手和之事

 十一本目鐺返

 相手の左脇を行通り我が左の手にて相手の左の手を取る右の手にて小尻を取りうつむけにおしたおし堅める

以上十一

*相手居合膝に坐す処、我はスカスカと歩み行き、相手の左脇を通りしなに身を屈めて我が左手で相手の左手首を取り、相手の後に廻り込み、右手で相手の小太刀の鐺を取り背中に押付け押し倒して俯けに固める。

此の業名は「鐺返」こじりかえし、でしょう。
鐺を取って背中に押付ける様にして押し倒す。
捕手和之事の業の一つですから、相手に捕まえに来た事を悟られない様にして、押さえこんでしまう一方的な攻撃です。

 以上十一本

捕手和之事(使者捕・砂乱・弓返・附入・右転・右詰・抜捨・胸點・向面・遠行・鐺返)を終わります。

こうして、捕手和之事を稽古して見ますと、現代居合が相手の害意を察して其の機先を制する、と云う素晴らしい居合の精神性が、動作にも拘ると、何とも小さく見えてしまいます。
何が何でも、与えられた役目を全うする事は、後の先くらいの対応では無く、先々を打てなければならないのでしょう。その状況の中で後の先を認識すべきなのでしょう。

是を一方的な騙し討ち、闇打ち、と云い切れるかどうか疑問です。
現代居合の奥居合暇乞の業を、闇打ちだから正式な演武会ではやらないと云う人も居ます。
いや、あれは相手が挨拶の際に抜き付けんとするのを察して機先を制する居合の本領を最も良く伝える業だと云う人も居ます。
そんなレベルの事では無く、何の為に刀を抜くのかが先ず有る筈です。
その後は、身を土壇にしてとか、兵法家伝書とか孫子の兵法でも研究するところでしょう。

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神傳流秘書14‐9夏原流和之事」カテゴリの記事

コメント

新年おめでとうございます。
いつも楽しく読ませて頂いています。

> 現代居合が相手の害意を察して其の機先を制する、と云う素晴らしい居合の精神性

逆に謂えば、相手側の立場の稽古は害意(気配)を消して抜く。
害意を悟られずに抜く修練の大事と必要性を教えていますね。
当時でも刀に手を掛ける、刀を抜くという行為は重大なことで、機会として、上意討のような任務ならでは・を考えれば、さもありなん、です。

表あれば裏あり、これ居合かな。

一雲さま
コメントありがとうございます。
かって河野先生でも、この公案に悩まれた様です。
剣を持っての戦い以前に有るべき事を如何に持てるかなのでしょうね。
今年もよろしくご指導ください。
         ミツヒラ

投稿: 一雲 | 2015年1月11日 (日) 14時40分

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