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2015年1月 8日 (木)

神傳流を読む 13.夏原流和之事1捕手和之事八本目胸點

神傳流秘書を読む

13.夏原流和之事

1、捕手和之事

八本目胸點

歩み行相手の胸を足にて蹴る平常の稽古には此業なし仔細は胸を蹴る故也

*相手居合膝に坐すところへスカスカと歩み行き、相手の胸を足で蹴り倒す。平常の稽古には此の業は行わない。その理由は胸を足蹴にするからである。

此の業名「胸點」と読みましたが、其の場合は、きょうてん・むねてん・むねつけとなるでしょう。
「點」の行書の様に書かれていますが「占」と「犬」は同じ様な崩しですから「胸黙」とも読めます。それでは、きょうもく・むねもく・きょうぼく・むねだまり・・。

河野先生の無双直伝英信流居合兵法叢書では、この業名は「胸蹴」とされています。
恐らく「點」か「黙」判断できず、業の有り様から「蹴」に変えてしまったのでしょう。
この業は後に「本手之移」という中に「支點當」或は「支黙當」と云って鐺を取られて陰嚢を蹴る業がありますので、其処では河野先生も「支点當」と「點」を当用漢字の「点」にしています。
何れが正しいかは判りません。

武士の顔や胸を足蹴にされるのは屈辱です。稽古中だとて心すべきことだったのでしょう。
胸などは簡単に肋骨が折れることもあるでしょうから稽古では古伝に従うのがよさそうです。

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