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2015年2月 2日 (月)

神傳流秘書を読む 13.夏原流和之事3小具足十一本目影切掛

神傳流秘書を読む

13.夏原流和之事

3、小具足

十一本目影切掛

是は相手我後より歩み来り我が髻を取り短刀を抜て打込むを其儘後へ向位の弛の如く右の手にて出合を留中に入りたおす

以上十一本

*この業名の影切掛は、かげきりかかりでしょうか。読みがわかりません。
河野先生の無双直伝英信流居合兵法叢書では「影之切掛」とありますが、曽田先生の書写には之はありません。

我は八文字に座す処、相手後ろよりスカスカと歩み来たり、腰を屈め我が髻を取り短刀を抜いて上から打ち込んで来るのを、座したまま後ろへ振り向き、相手の打ち込みを右手で受け留めさらに相手に付け入って左手で相手の右肘を取り右脇に引き倒す。

「短刀を抜て打込むを其儘後へ向位の弛の如く右の手にて出合を留」の其儘後へは、後ろへ振り向き向き「位の弛」のように受け留めるとしてみました。
「位ノ弛」は小具足の八本目にある業で、相手が前から我が胸を左手で取ってくるのを、我も左手でその手を取る、相手立ち上がって短刀を抜いて打ち下ろしてくるので、我が右手で突き上げるようにその右手に打ち込み留めています。

前向き後ろ向きの違いがありますが、打ち込みを留める処が「・・如く」なのでしょう。

以上十一本で小具足はできています。

小具足は「両方足を爪立左の膝を付き右之膝を浮けて折る八文字に坐す」ですから、是は現在で云う立膝の座仕方、居合膝の座仕方でしょう。

敵は短刀を抜いて打込む程の近間での攻防です。
相対する間合いは体軸で150cm5尺位でしょう。
起こりを見せない様にするにはもっと近い間を取る方が良いのでしょうが、人は互にどこまで膝詰め出来るでしょうか。
敵と意識すれば膝詰めは2尺がせいぜいでしょう、激論の末膝がぶつかる程の事も有かな・・など相方と互にやって見ると良いかも知れません。

此処での短刀は現代の刀の分類と同様かどうかは解りません。刃渡り1尺未満の短刀攻防と思われますが確証は有りません。刃渡り1尺から1尺5寸未満のものまではこの手附でやって見るのも良いだろうと思いますが、1尺5寸から2尺未満のものでは打太刀の動作は違うと思います。

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