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2015年3月 7日 (土)

神傳流秘書を読む 14.目録小太刀之位序

神傳流秘書を読む

14.目録

 小太刀之位序

この小太刀之位は神傳流秘書にはありません。

ここに紹介する小太刀之位は安永五年1776年に第10代林安大夫政誠が書き残した「英信流目録二巻」に書かれているものです。
安永五年は林安大夫政誠が亡くなった年でもあります。

それを谷村派第15代谷村亀之丞自雄が嘉永5年1852年に書写されたものを原本に曽田先生が書写されたものです。
この二巻は「筆山所蔵す」と序に書かれていますから、曽田先生が所蔵しているのでしょう。
「此の目録は昭和23年6月?大阪河野稔氏へ伝授したり」と曽田先生は朱書きされていますから、書写したものを第20代河野百錬先生に送られたのでしょう。

谷村亀之丞自雄の書き写した英信流目録二巻はすでに、歯抜けになっていて、長谷川流居合以下は伝書になく、残念な事と曽田先生は書いておられます。

曽田先生の手元にあった内容

居合心持引歌(是は神傳流秘書と同様なので省略され書写されていません)

居合棒太刀合巻 並 大森流居合 小太刀之位

此処では、神傳流秘書に無い「小太刀之位」を取り上げておきます。

神傳流秘書で見られる小太刀に依る攻防は次の通りです。

相手が小太刀の場合 大小詰・大小立詰
自分が小太刀の場合 大剣取
自分も相手も小太刀  夏原流和之事特に小具足・小具足割

小太刀は間と間合いを理解できる良い稽古です。
なぜ、神傳流秘書に無く英信流目録に有るのか解りません。
第九代林六太夫守政が江戸から土佐へ持ち帰った無双神傳英信流には存在せず、その後創作されたのか他流からの移入なのかでしょう。

この小太刀之位は河野先生の昭和30年発行の「無双直伝英信流居合兵法叢書」のP107に掲載されている以外は活字本は何処にも見当たりません。是は曽田先生の書写されたものを活字化されたものです。
河野先生系統の無双直伝英信流正統会の先生方で之を演ずるは勿論、知る人をお見かけする事すらありませんでした。
河野先生は、大江先生の居合をどんどん変えて行かれた一方で、古伝への憧憬は強くお持ちだったのだろうと思います。

業数六本ですっきりしていて相手は太刀、我は小太刀の攻防です。

左請眼・右請眼・中請眼・当中剣・下段之弛・上段之弛の合計六本となります。

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