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2015年3月14日 (土)

居合兵法極意秘訣 序

居合兵法極意秘訣

曽田虎彦先生の書き写された土佐の居合、現在の無双直伝英信流及び夢想神傳流のルーツとも言える「神傳流秘書」に引続き、「居合兵法極意秘訣」を読み下し、解説をして行きたいと思います。

この「居合兵法極意秘訣」は下村派第十三代山川久蔵幸雅が原本を書き写したものが現存し、原本は恐らく江戸時代には失われていたかも知れません。
そしてこの山川久蔵幸雅が書き写し、曽田先生が書写されたものも、太平洋戦争の時焼失したかも知れません。
高知は昭和20年1945年七月に米軍の空襲により無差別爆撃を受けています。
「戦火の為め焼失せるならん 写本であるが恐らく之れが原本だろう」と曽田先生は自分の書き写したものしか残らなかっただろうと書かれています。

しかし、この「居合兵法極意秘訣」は、昭和57年1982年に夢想神傳流の木村栄寿先生によって、細川家より借り出されたものによって「林崎抜刀術兵法夢想神傳重信流傳書集及び業手付解説」として一般に公開されました。
内容は、曽田先生同じ様ですが構成が異なっていたりしますので原本通りか誰かが編集されたかでしょう。

曽田先生の原本が細川家のものであったか否かは、曽田先生が出所を明らかにしていませんので不明です。

木村先生の出版27年前に公開された、昭和30年1955年発行の河野先生の「無双直伝英信流居合兵法叢書」は曽田先生から写しを譲られて曽田先生の没後5年して発行されたものです。
従って、是から解説して行きます、「居合兵法極意秘訣」は河野先生のものと略同じです。
河野先生は曽田先生の書き写されたものを活字化したもので解説は有りません。

現在良く行われている第17代大江正路先生系統の谷村派無双直伝英信流から世に出た「居合兵法極意秘訣」は河野先生の「無双直伝英信流居合兵法叢書」だけです。

現代居合を修行され神傳流秘書を読み終えた方は、この居合兵法極意秘訣は第九代、十代の十八世紀江戸中期の居合をより理解できるものと思います。
原本を素読し、現代文に読み込み、解説して行きたいと思います。

最近は詳細に書かれたテキストとDVDなどで形を覚えるばかりの居合が横行しています。
文章のみで書かれて、文章のつながりが不充分な処は当時の一般的武士ならば理解して居る常識だったり、迷信だったり、あるいは流の極意として口伝口授によって補われた部分なのでしょう。

この居合兵法極意秘訣は以下の書き出しから始まります。

目録口授覚

 山川幸雅 印

 印可口授覚

 居合兵法極意秘訣

 (英信流居合口授秘訣)

 戦災の為め原本焼失せるならん 
写本であるが恐らく之れが原本だろう(曽田 メモ)

 

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