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2015年4月23日 (木)

英信流居合目録秘訣 1.外之物の大事3逐懸切

英信流居合目録秘訣

1.外之物の大事

 3、逐懸切

 刀を抜我が左の眼に付け走り行て打込但敵の右の方に付くは悪しし急にふり廻りぬきはろをが故也左の方に付て追かくる心得宜し

*逐懸切は刀を抜き左の眼に付け(左青眼に構えて)走って行き、追いつくや打ち込む。但し敵の右の方に付くのは悪い、敵が急に右廻りに振り向いて抜き払って来る事がある。そこで敵の左の方に付けて追い懸ける様に心得るのが良い。

神傳流秘書では抜刀心持之事に「追懸切」が有ります。
「抜て向うへ突付走り行其儘打込也」

刀を抜いて、前方に走り行き間に至れば其の儘打ち込む。
この追懸切の方法の仕方を述べているのでしょう。

此の業は、大江先生が捨ててしまった業か、江戸末期には稽古されなくなったのか現代居合には見当たりません。

細川義昌先生系統と思われる白石先生の長谷川流奥居合に「追掛」が有ります。
「(前方を行く敵を追い掛けて斬る意)正面に対し立姿にて2、3歩前進したる後、左足を踏み出して抜刀用意、右足にて刀を抜き刀先を返し柄を手許にし、左手を柄に添えて持ち中段に構えたる儘にて小走りに追い掛け、左足を踏み出したる時に振り冠り、右足を出すと同時に大きく真向より斬り下す。」

この業の雰囲気は、大江先生の大森流を改変した正座の部の「追風(虎乱刀)」の様ですから、奥居合から抹消したかもしれません。
虎乱刀「是は立事也幾足も走り行く内に右足にて打込み血震し納る也但し膝を付けず」

虎乱刀は敵に接近してから抜き打ちして居ます。逐懸切は抜いてから追掛けて間に踏み込んで抜き打ちます。
同じとは云えそうも有りません。
此の業は、「何を余計な事をしている!」と云って訳も分からない道場主や古参の前でやっていると面倒です。

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