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2015年4月21日 (火)

英信流居合目録秘訣 1.外之物の大事1行連

英信流居合目録秘訣 先生口受の儘を記

外の物とは常の表の仕組より外の大事と云う事也

 1.外之物の大事

 1、行連 左右 右を片手打に左を諸手にて切事も有是れは皆気のりにてする心持也

 歩み行く中ちに刀を抜我が左の方を突其儘冠て右の方を切是は敵を左右につれたち行く時の事也或我を左右より取こめんとする時抔の事也

*英信流居合目録秘訣は曽田先生の書き写された順番では「老父物語・・」で始まった居合兵法極意秘訣明和元申歳孟冬吉辰賜之、明和元申年霜月吉辰賜之の後に続く傳書です。
是は誰が何時書いたのか、それを誰が写して、曽田先生は何処の誰から借り出したのかもらい受けたのか全くわかりません。
推定するには第十代林安大夫政詡が第九代林六太夫守政の口授を其の儘書き記しておいたものと思うのですが、飽くまで推定です。
木村栄寿先生の林崎抜刀術兵法夢想神傳重信流伝書集及び業手付解説でも出処は細川義昌先生のご遺族からの借り受けた伝書からの様ですが、この英信流居合目録秘訣は、誰からの口授を誰が何時書留めたのかは不透明で判断できません。
内容は、神傳流秘書の抜刀心持之事の業について解説している部分もあって、土佐の居合が浮き彫りになってきます。

外之物の大事を解説している様な、謎めいた「外の物とは・・」の文章は意味が解りません。
他の剣術流派などでは外の物とは、他流の技を取り込んだものとか、他流を指すようですが、ここではそうではないようです。
勝手に解釈すれば、外の物と云う事は、通常行う動作から見られる業の仕方の外にある大事な事、例えば敵との状況や戦う為の心持ちなどを説明して置くと云う事である。というのでしょう。

一番初めは、外之物の大事

行連 相手は左脇及び右脇 右の相手を片手打ちに切り、左に振り向き諸手上段になって切る事も有る。是はだいたい其の時の状況から気乗次第にする心持ちである。
歩み行く時に、刀を抜き出し、我が左の方に対する敵を突き、其の体勢の儘、振り冠って右の敵を切る。是は敵を左右に連れ立って行く時の事である。
或は敵が左右から詰め寄って取籠めようとする時等に使う業である。

神傳流秘書の抜刀心持之事ので「行連」を読んでみますと「立って歩み行内に抜て左を突き右を切る両詰に同事也」是は立ち業です、この業の想定を解説していると考えられます。
「両詰」は抜刀心持之大事の座しての業で「抜て片手にて左脇を突き直に振向いて右脇を切る」

立っているか座しているかの違いで全く同じ様です。
更に「両詰」は「右脇へ抜打に切り付け左を斬る」とも有ります。

現代居合では大江先生が改変されたと云う奥居合居業の「戸詰」・「戸脇」・「連達」・「行連」でしょう。古伝は敵は右、左であって右斜前、とか左斜前、や左斜後などに限定しては無く、左脇方面位の事で角度に依っては体裁きが異なる事も含んでいるはずです。
現代居合は戸詰、戸脇などの場の想定まで入れ込んで複雑に限定していますが其れも古伝には無く、状況次第の大らかさです。
古伝はこの様な自由度によって自ら幾つも場や敵の想定を考え稽古に幅をもたせて深く追及されていたのでしょう。

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