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2015年4月30日 (木)

英信流居合目録秘訣 2.上意之大事3三角

英信流居合目録秘訣

2.上意之大事

 3、三角

 三人並居る所を切る心得也ケ様のときふかぶかと勝んとする故におくれを取る也居合の大事は浅く勝事肝要也三人併居る所を抜打に紋所のあたりを切先はづれにはろをときはびくとするなり其所を仕留る也三人を一人づゝ切らんと思ふ心得なれば必仕損ずる也一度に払ふて其おくれに付込で勝べし

*三角は古伝神傳流秘書の抜刀心持之事三角です。これは「抜て身を添へ右廻りに後へ振り廻りて打込也」という大まかな業手附です。

三角ですから、敵が三人我を囲んで詰め寄る、あるいは我が前方に三人並んで詰め寄る、三人の配置は示されていません。
大江先生はこの業は、置き捨てにして四人に囲まれた業だけを中学生に指導されたのでしょう。それが奥居合居業の四方切です。

細川義昌系統と思われる白石先生の「三角」
「(前右後の三方の敵に対して行う)正面に対し後ろ向きに踞座す。鯉口を構えて腰を揚げ、右足を出すと同時に刀を抜き、右足を引きつけると同時に後方の敵を刺す。(この時左手は鞘口を握りたるまゝ右横腹の所に、右手は左側肘の上より後方の敵を刺す、両腕は交叉する如くし)更に右足先を軸として左足も従って後方に退き乍ら百八十度右方より廻り、前右後方の三人を一時に薙ぎ斬りたる後、(此時正面に向き左手は鐺が背に接する如く左方に十分開く)刀を振り冠り左膝を右足踝の所に引きつけてつき、右足を踏み出すと同時に上段より斬り下ろす。」

これは敵と我との関係が判りずらいのですが、正面に対し前右後に敵が居て、何故か後ろ向きに座すので、我が前左後に敵が座している事になります。
わが後ろの敵(正面に対し正面の敵)を刺突し、我が左側の敵(正面に対し右の敵)と前の敵(正面に対し後ろの敵)の紋所あたりを右廻りに薙ぎ斬り、我が後ろの最初刺突した敵(正面に座す敵)を真っ向から斬り下ろし勝。

上意之大事に従った動作と考えられそうです。この白石三角は敵を薙ぎ切っていますが、心得は紋所のあたりを切っ先はずれに薙ぎ、敵がビクッと臆する処を一人ずつ切るのが失敗しない方法と言っています。
敵の配置によって、如何様にするのが最も良いのか研究するとよい業です。

この業名は「三角」と書かれています。古伝は「ふりかな」など無いので困ります。
一般に「四隅」と書けば、よすみ、「四角」も、よすみ、か、しかくでしょう。
「三角」では、さんかくであって、みすみと読むのでしょうか。

白石居合では「さんかく・しかく」です。
檀崎先生は「三角・四角」でふりがな無し。
檀崎先生のお弟子さん松峯先生は「みすみ・よすみ」
山蔦先生は「みすみ・しすみ」

「角」は、かく・かど・つの・すみなどに読まれます。

業名すら読めずにわからなくなっています。

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