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2015年5月27日 (水)

英信流居合目録秘訣 4.居合心持肝要之大事6閨之大事

英信流居合目録秘訣

4.居合心持肝要之大事

 6、閨之大事

旅抔に泊る時夜中気遣しき時か又常にも用心有ときわ先ず笄隠れを用べし笄隠れと云うわ行燈の土器に楊枝を横に渡し笄を火の上にそっと置く也火消たる如し入用なれば笄を除くれば火明か也
扨其間に戸口あらばたゝみを一枚はぎて其戸にもたせ楊枝をつかにして置くべし外より戸を明くれば楊枝にたゝみもたせて有故にたゝみ速かに倒るゝ也寐て居ると云え共其音に驚かずと云う事なし
まだ急なるときは我は座の隅に座し寐床は座の真中に我が伏〆居如くに見せて置くべし
亦ゆるやかなる時は四方より糸を十文字に引渡し其の糸を入口の戸に付け置て茶碗に茶を入れ其茶碗を糸の十文字の違目にからめ付我が顔を其茶碗の下へやりて寐べし外より戸を明る時は糸うごく故其の水こぼれて我面に落る故驚くなり是を□間の寝覚と云う也
又いため紙の水呑を拵て四方に穴を明て懐中にすべし右の茶碗の代に用る也尤枕本に大小を置くことなく刀の下緒に脇差の下緒を通し刀の下緒の端しを手に持て寐べし火急のとき大小を否や取って指すに宜し

*旅などで泊まる時、夜中に何か気づかわしき事がありそうに思う時か、常でも用心が必要な時は、先ず笄隠れをすると良い。笄隠れと云うのは行燈の土器に楊枝を横に渡して、笄を火の上にそっと置く、火が消えた様になる、火が入用ならば笄を除けば火が大きくなった明るくなる。

さて、其の居間に、戸口があれば畳を一枚はいで、其の戸にもたせ楊枝をつっかい棒にして置く、外より戸を開ければ楊枝に畳をもたせてあるので畳が速やかに倒れる。寝て居ても其の音に驚かない事は無い。

まだ、急なる時は我は座敷きの隅に座し、寝床は座敷の真中に我が伏して居る様に見せて置くべし。

また、時間が有る時は四方より糸を十文字に引き渡し其の糸を入口の戸に付けて置いて茶碗に茶を入れ、其の茶碗を糸の十文字の交点に絡め付け、我が顔を其の茶碗の下へやり寝るのである、外より戸を開ければ糸が動き其の水が零れて我が顔に落ちるので驚くのである。是を□間の寝覚めと云う。□は判読不明ですが「夢間の寝覚」でしょう。又、いため紙で水呑を拵えて置いて四方に穴を明けて懐中にして置く、其の場合右の茶碗の代わりに使える。

尤も枕元に大小を置く事をせず、刀の下緒に脇指の下緒を通し刀の下緒の端を手に持って寝る、火急の時大小を素早く取って指すのに良い。

現代ではこの手の仕方では役立たない不要の用心ですがさて、日頃の心掛けは・・地震、洪水、火事、泥棒対策は・・。

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