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2015年5月 3日 (日)

英信流居合目録秘訣 2.上意之大事6戸詰

英信流居合目録秘訣

2.上意之大事

 6、戸詰

 障子或は戸を明けかけて内え入れと云て入る所を戸にて立詰んとするときは是を察して扇を敷居のみぞに入れ其扇のはしを膝にて敷然して内へ入るときはたて詰らるゝ事なし

*戸詰は障子や戸襖などを明けて、中に入る時の心得で、「内へ入れ」と云って入る時、戸を閉めて取り押さえられる事を察して、扇を敷居の溝に入れ、扇の端を膝で押さえて中に入れば戸を閉めて押さえられる事は無い。

是は戸詰にされない心得です。
古伝神傳流秘書の抜刀心持之事には戸の様な場の想定の有る業は在りません。
「向詰」・「両詰」と云う業名がありますが「向」は敵が前に居る、「両」は敵が両脇に居ると云う、人の位置関係の想定なのです。

向詰:抜て諸手を懸け向を突打込也

是は現代の大江先生の改変された奥居合居業の両詰でしょう。

両詰:抜て片手にて左脇を突き直に振向いて右脇を切る。右脇へ抜打に切り付け左を斬る

これは、現代の戸脇、戸詰でしょう。

現代では対敵との位置関係に場の想定を加えてしまったのです。
運剣はさして異なりませんが、場に於ける意識を演武に顕わせるかでしょう。

大江先生の戸詰・戸脇を稽古して見ます。

戸詰:(右を斬り左を斬る)抜き付け、右の敵を右手にて切ると同時に右足を右斜に出す、其の右足を左斜め横に踏み変えて上段にて左斜を真直に斬る。

戸脇:(左を突き右を切る)右足を右斜へ踏み出し、刀を抜き、左横を顧みながら突き、足踏みは其のまゝにて上体を右横に振り向け、上段にて切り下す。

*この大江先生の戸詰・戸脇とも戸襖等の存在は業名にのもあるもので、動作は古伝の両詰です。

古伝の戸詰の心得は、どこかに置き忘れて業技法のみ残り、さらに戸襖などの場が加わって現代居合は愉快です。

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