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2015年5月 5日 (火)

英信流居合目録秘訣 2.上意之大事8壁添

英信流居合目録秘訣

2.上意之大事

 8、壁添

 壁に限らず惣じて壁に添たる如の不自由の所にて抜くには猶以腰を開ひねりて躰の内にて抜突くべし切らんとする故毎度壁に切あてかもいに切あてゝ仕損ずる也突くに越る事なし就中身の振廻し不自由の所にては突事肝要

*壁に限る事無く、総じて壁に添う様な、左右が不自由な所では、抜くには腰を開いて捻り躰の内で刀を抜出し突くべきである。
切ろうとするので毎度壁に切り当て鴨居に斬り当てゝ仕損じるものである。
突くに越した事は無い、なかんずく身の振り廻しの不自由な所では突く事が肝要である。

古伝神傳流秘書にはこの壁添いに相当する業は棚下と人中でしょう。

棚下:大森流逆刀の如く立て上へ抜打込む時体をうつむき打込む是は二階下様の上へ打込ぬ心持也

人中:足を揃へ立って居る身にそへて上へ抜き手をのべて打込む納るも躰の中にて納る

現代居合では、棚下は棚下、人中は壁添でしょう。
この心得とは、運剣では一致しません。正面に向っての突き業は現代居合では
両詰だけです。

現代居合は第17代大江正路先生が、古伝を改変されて現代に伝えたと聞かされています。
果たしてそれ程の改変の意味があったのか何度考えても疑問です。
寧ろ、江戸末期には正しく奥伝は伝わらず、混乱していたのではと思ったりします。
それを大江先生が中学生向きに整理されたと云う方がよさそうな気もします。

古伝の心得は、我から仕掛けて目的を達する事もいくつも示されています。
敵の害意を察して・・の文言に合わない場面も上意之大事には示されています。

居合は武術です。いたずらに神聖化して綺麗ごとを言って見ても意味の無い事です。寧ろ仕掛けるに当たって、遮二無二攻め込むのではなく、相手に打ち込ませそれに乗ずるなり、相手の戦意を失わせるなり有る筈です。

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