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2015年5月 2日 (土)

英信流居合目録秘訣 2.上意之大事5門入

英信流居合目録秘訣

2.上意之大事

 5、門入

 戸口を出入するの心得也戸口の内に刀をふり上て待つを計知ときは刀の下緒のはしを左の手に取刀を背てうつむきとゞこをり無く走り込むべし我が胴中に切かくるや否や脇指を以抜つけに足をなぐべし

*この門入に相当する古伝は神傳流秘書の抜刀心持之事には見出せません。大江先生の独創か、江戸末期には存在したかも知れません。

門入は、戸口を出入りする際の心得である。戸口の中で刀を振り上げて敵が待って居る事を推し量る時は、刀の下緒の端を左手で持ち、刀を背負って俯きながら、滞り無く走り込むべきである。
我が胴中に切り懸って来る否や脇指を以て抜き付け足を薙ぐべし。

背に太刀を背負って戸口を、入るのは打ち込まれても背負った太刀が防いでくれると云うのです。
胴中に切り懸って来られたら、即座に脇指を抜いて切り掛る者の足を薙ぎ払え、との教えです。

大江先生の門入
「(進行中片手にて前を突き後を斬り前を斬る)右足を出したる時、刀を抜き、左足を出して、刀柄の握りを、腰に當て刀峯を胸に當て、右足を出して、右手を上に返し、刀刃を左外方に向け、敵の胸部を突き、其の足踏みのまゝ体を左へ振り向け、後へ向き、上段にて斬り、直に右へ廻り前面に向き上段にて斬る」

*業名は門入ですが、門と云う場の状況は特筆されていないものです。どこかにこの大江先生の元業が隠れているかもしれませんが、心得を業にして運剣を研究したとも云えるものでしょう。

夢想神傳流の壇崎先生は、奥居合の部立業で隠れ捨(門入)として「吾、門内に入ろうとする時、敵の襲撃に逢い、吾、門に踏込んだ所で前後の敵を倒して勝の意で、頭上に鴨井または門等があって刀先の閊える場合に行う技である」

*明らかに門を意識した動作ですが、隠れ捨(門入)とする確証は何処にもありません。古伝神傳流秘書では抜刀心持之事に「クヽリ捨」という業名が残っていますが、内容は無く不明です。

この壇崎先生の門入の意義は河野先生の昭和13年の無双直伝英信流居合道立業之部(奥居合)の門入の意義とそっくりです。
「吾れ門内に入らんとする時、敵の襲撃に逢い、吾れ門に踏み込みたる処にて前後の敵を仆して勝つの意にして、頭上に鴨居又は門等ありて、刀尖の閊へる場合に行う業なり」

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