« 英信流居合目録秘訣 3.極意の大事4火村風 | トップページ | 英信流居合目録秘訣 3.極意の大事6外之劔 »

2015年5月16日 (土)

英信流居合目録秘訣 3.極意の大事5逢意時雨

英信流居合目録秘訣

3.極意の大事

5、逢意時雨

火村の風に異る事無し是は茶抔を所望して其茶椀を取ってすぐに打付べし又自宅え敵来たらば我れ茶を汲で持出て其茶を取らんとする手を取て引倒して勝也

*前回の火村風(かそんかぜ曽田メモ)と同じように不意に相手に物を打ち付け怯む処を打ち倒し勝つもので、是は茶などを所望して茶が出てきたら茶碗を取るやすぐに相手に打ち付ける、又、自宅へ相手が来たならば我は茶を汲んで進めて、相手がその茶を飲もうと茶碗に手を出す其の手を取って引き倒して勝のである。

生死を掛けた戦いとは云え、この様な行為を武士道に反するとも言えないのは、上意討ちを命じられていたり、相手の悪行に対するにはそれなりの事と解するものでしょう。

河野先生が曽田先生に文通質疑した中に面白い問答があります。
河野先生「居合は本来の目的よりして剣道の所謂先々の先にあらずして先又は后の先の一刀と信じますが上意打は別とし(之とて上意と呼びてなすと業(□)る)一切敵を「だまし」打にする事は之無と信じますが立膝の岩浪に於て左に向き右足にてトンと踏みたる時敵ハット右に振りたる其の胸(又はのど)をさすと説くは丁度之にては「だまし」打の教あり。本業の正しき解義を是非御教示の程御願申上げます」

曽田先生解説「正面より我刀柄を取り押えんするにより我先に廻り柄を右によじて刀を抜き敵を突くの技にして決して「だまし打」にあらず当突く時足を「トン」と踏むは突く刀勢を添ふるものなるにより(又一説には敵我刀を押えんとする其柄を踏む心持ありと)音をせずして突くもあること心懸くべし」

河野先生は居合はだまし討ちなどないと思うがどうだ、と質問しています。
曽田先生は、敵の仕掛けに応じたものだ、動作には刀勢を付けることもある。と応答しています。

河野先生は清らかな武士道精神を貫かれておられるようです。
強い信念に貫かれた上での、奇襲は許されるものか・・。
先の大戦における米国の無差別空爆や原爆投下にも及ぶものでしょう。

|

« 英信流居合目録秘訣 3.極意の大事4火村風 | トップページ | 英信流居合目録秘訣 3.極意の大事6外之劔 »

英信流居合目録秘訣15-4」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 英信流居合目録秘訣 3.極意の大事4火村風 | トップページ | 英信流居合目録秘訣 3.極意の大事6外之劔 »