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2015年6月12日 (金)

居合兵法極意巻秘訣 13.大道之事

居合兵法極意巻秘訣

13.大道之事

敵小勢味方多勢にときは前後左右より取廻し打つべし敵大勢我一人の時は敵を向ふへ一面にうくるも吉し然共大勢は向両脇より掛る我其時右の敵に合よしに見せて左の敵に合左の敵に掛る吉にて右の敵を打つべしはたらく内に我が左の敵に付きて廻べし去れ共敵大勢なる故前後左右に取廻さんとす我其時走るべし敵を追ふてくる事大勢故一同に来れず先達ち来る敵を或は開て打或は臥て打つべし又にぐる吉間を考えるべし

*敵小勢で味方大勢の時は前後左右から取り廻して打つのである。
敵大勢で我れ一人の時は、敵を正面に一面に受けるのも良い。
そうであっても、敵は大勢なので正面両脇から掛かって来る様なその時には、右の敵に打ち掛かる様に見せて、左の敵に打ち掛かっていく、左の敵に掛かるのが良くそれから右の敵を打つのが良い。
そのように働くうちに我が左の敵に付いて廻るのである。
去れども、敵大勢であるので前後左右に取り廻そうとする、我はその時走るのである、敵は追って来るが大勢なので一同には追って来れず、先だって来る敵を、或は開いて打ち、或は臥して打つ、又逃げるのも良い、敵との間を考えるものである。

この多勢の敵を受けた時の対応は武蔵の五輪書水之巻「多敵のくらいの事」
「多敵のくらいといふは、一身にして大勢とたゝかふ時の事也。我刀わきざしぬきて、左右へひろく、太刀を横にすてゝかまゆる也。敵は四方よりかゝるとも、一方へおいまわす心也。敵かゝるくらい、前後を見わけて、先へすゝむものに、はやくゆきあい、大き目をつけて、敵打出すくらいを得て、右の太刀も左の太刀も、一度にふりちがへ、敵の出でたる所を、つよくきりこみ、おつくづして、其儘又敵の出でたる方へかゝり、ふりくづす心也。
いかにしても、敵をひとへにうをつなぎにおいなす心にしかけて、敵のかさなると見へば、其儘間をすかさず、強くはらいこむべし。
敵あいこむ所、ひたとおいまわしぬれば、はかゆきがたし。
又、敵の出づるかたかたと思へば、待つ心ありて、はかゆきがたし。
敵の敵の拍子をうけて、くづるゝ所をしり、勝つ事也。
折々あい手を余多よせ、おいこみつけて、其心を得れば、一人の敵も、12、10の敵も、心安き事也、能く稽古して吟味有るべき也」

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