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2015年7月23日 (木)

居合兵法の和歌5.居合とは刀一つに定まらず

居合兵法の和歌

5.居合とは刀一つに定まらず

 居合とハ刀一つ尓定らず敵の仕掛を留る用阿り

*居合とは刀一つに定まらず敵の仕掛けを留る用あり

田宮流居合歌の伝にこの歌は有ります。
「居合とは刀一つにさだまらず敵のしかけをとむるやうあり」
「居合とは刀一つにさだまらず敵のしかけに留まることあり」

新庄藩の秘歌之大事にはこの歌は有りません。

居合と云うのは、刀を持って戦うばかりでは無い、敵の仕掛けて来るのを留める事も大切である、その心掛けを身に付けよ、と云うのでしょう。
田宮流の歌の伝では「・・敵のしかけに留まることあり」と替え歌が示されています。
我では無く敵の仕掛で我が抜き打つ事を留める事も有って良いのだ、と云うのでしょう。

この歌も、武術の一つとして捉えてみます。

居合の「鞘の内」は、「相手を圧する心意気を以て鞘離れの瞬時に相手を制すること、これ即ち居合の生命にして鞘の内と言う」相手を圧して鞘離れの瞬時に制する。

或は、「前面に対座せる敵の害意を認むるや機先を制し直ちにその面部から胸部(首)に斬り付け・・」害意を認めるや機先を制して斬り付ける。

雷電では「我が身を土壇となして後自然に勝・・」

虎走では「同座し人々居並ぶ時は色に見せては仕損る也さわらぬ躰に向うへつかつかと腰をかがめあゆみ行内に抜口の外へ見えぬ様に・・」

是だけでは、相手の害意を察して居合術を以て抜き打ちに相手を倒すばかりの術に過ぎません。

英信流居合目録秘訣の極意之大事「獅子王剱」2015年5月13日
「是は事に非ず我が心に大丈夫を備ふる事此の習何よりも肝要なり・・」
心を鍛えよと云って居ます。幾つかの勝つための事前の心配りの知恵も語られています。

居合兵法極意巻秘訣(2015年5月31日)では兵術嗜之个条が述べられ、闘う前の場取りも細かに記されています。

神妙剣2015年7月17日では、深き習に至ては、忘れてならない事は、彼の怒りを見た時は、直ぐに気を見て治める事が肝要で戦に至らしめずに勝事を学べ、と述べられています。

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