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2015年7月22日 (水)

居合兵法の和歌4.居合とは心に勝

居合兵法の和歌

4.居合とは心に勝

居合とハ心二勝可居合也人尓逆ふハ非刀としれ

*居合とは心に勝が居合なり人に逆うは非刀と知れ

この歌は田宮流居合歌の伝では
「居合とは心に勝つが居合なり人にさかふは非法なりけり」

新庄藩の林崎新夢想流の秘歌之大事では
「居合とハ心尓勝可ゐあひ奈り人尓さ可ふハ非可多也希利」
(居合とは心に勝がいあいなりひとにさかうは非かたなりけり)

居合というのは、己の心に勝のが居合である、人と争って刀を抜き戦うなどの事はあってはならない。
「非刀としれ」は、刀に非ず、かたにあらず、居合に非ず、でしょう。

これでは、極意の歌にはなり切れません。
いきり立って喧嘩腰に抜刀するなどとんでもない、気持ちを抑えて喧嘩するなではなさそうです。
悪く言えば長いものに巻かれろでしょう。
日本人の多くは己の主義主張を曲げてでも、安住の場所を得ようとする習性があると、ルイス・ベネディクトによる「菊と刀」にレポ-トされています。
それでは、何も見えなくなって心を偽って流されるばかりです。

敵と対すれば、恐れ慄き、いかにして勝とうかと心は逸るばかりです。その心を静め、敵の打ち出す太刀に逆らわず身を土壇となして、敵の働きを見て、夢うつつの如くの処よりひらりと勝事。
雷電、霞八相の教え(2015年4月25日)と取れるものです。

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