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2015年7月20日 (月)

居合兵法の和歌2.居合とは心を静抜刀

居合兵法の和歌

2.居合とは心を静抜刀

 居合とハ心を静抜刀ぬ希れバやがて勝を取るなり

*居合とは心を静め抜く刀抜ければやがて勝ちをとるなり

居合とは心を静かにして刀を抜く、抜けば直ちに勝ちを取るものである。
居合に於ける、鞘の内の理念は「相手を圧する心意気を以て鞘離れの瞬時に相手を制すること」と云われます。この歌は其の理念より更に奥深いものを教えようとするのでしょう。

田宮流居合歌の伝

「居合とは心を志ずめたる刀ぬくればやがてつかるる(ぬくればやがて勝ちをとるなり)」

東北地方の新庄藩に残された林崎新夢想流「秘歌之大事」にはこれかなという歌がありました。

「居合とは押詰ひしと出す刀刀ぬくればやがてつかるゝ」

「居合は心を静め」「居合とは押詰ひし」については、相手をなんとしても逃がさないという様な顔で居合を演じていた般若の如き女剣士を思い出しました。
思わず「ちがう!」と叫んでいます。

「心を志ずめ」とか「押詰」を、どの様にすべきか、「心を無にする」とも通ずるのでしょう。

「やがて」は、間も無く、とかそのうちに、と使われますが古語では「すぐに、ただちに」などにも使われています。

「刀ぬくればやがてつかるる」の「つかるる」は意味が解りません。
曽田本の居合兵法の和歌は読み解けますが、田宮流居合歌の伝及び秘歌大事は「つかるゝ」です。

業技法の修練の功なり、心静かに無心となって抜刀しても、其の抜刀で相手を倒さなければ、刀の攻防になってやがて疲れて、負けてしまう。或は刀を抜けばたちまち突き懸られる。
歌の意味としては良いかも知れませんが、これでは居合心を歌っているとは言えそうもありません。

難解な田宮流と秘歌之大事です。

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