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2015年7月21日 (火)

居合兵法の和歌3.居合とは人に切られず

居合兵法の和歌

3.居合とは人に切られず

 居合とハ人耳切られ春人きらず唯請とめて平二かつ

*居合とは人に切られず人切らず唯請けとめて平にかつ

この和歌は、田宮流居合の歌の伝にはありません。

新庄藩の秘歌之大事には三番目に出てきます。
「居合登は人尓幾ら連須人幾ら春多々う希とめて堂ひらか尓かつ」

居合と言うのは、人に切られる事も無く、人を斬る事も無く、相手の思いを唯請け留めて互に和すことが勝である。

「唯請止めて平に勝」の句を「己をせめて平らかの道」に替えて己の心の未熟を戒める歌もあります。

「居合とは人に斬られず人切らず己をせめて平らかの道」

無外流の百足伝にも己の心を磨けとあります。
「心こそ敵と思いてすり磨け心の外に敵はあらじな」

居合の理念である「鞘の内」に通じていく心でしょう。

相手を圧する心意気を以て鞘離れの瞬時に相手を制する事、これ即ち居合の生命にして鞘の内と云う。(全居連)

刀を抜かずに勝つ、すなわち抜刀前に気力で敵を圧倒し、鞘放れの一刀で勝ちを制するのが居合の至極である。だから、居合は「鞘の内」に勝があるという(壇崎先生)

河野百錬宗家の無双直伝英信流居合道初心集の結語
居合の極意とするところは、常に鞘の中に勝を含み刀を抜かずして天地万物と和するところにあり。
換言すれば武徳の修養であるが、形より心に入り業に依って心を養うとの古人の教えの如く、・・終生不退の錬磨に依り神武の位を得ることに務め、而して日夜それぞれ与えられた自己の天職に尽くす事は、即ち武徳を発揮する所以にして、実に居合の神髄と信ずるものである。

少し、歌心とは離れた感があります、土佐の居合の神髄は神妙剣でしょう。
「深き習に至ては実は業無し常住座臥に之有事にして二六時中忘れて叶わざる事なり彼れ怒の色見ゆるときは直に是を知って怒を抑へしむるの□智あり唯々気を見て治むる事肝要中の肝要也是戦に至らしめずして勝を得る也去りながら我臆して誤て居る事と心得る時は大に相違する也兎角して彼れに負けざるの道也止事を得ざる時は彼を殺さぬ内は我れも不死の道也亦我が誤をも曲げて勝には非ず誤るべき筋なれば直に誤るも勝也
彼が気を先々に知てすぐに応ずるの道を神妙剱と名付けたる也委しくは書面にあらわし尽し難し心おぼえの為に其の端しを記置く也」(2015年7月17日神妙剣)

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