« 居合兵法極意巻秘訣28.中夭之大事9柄口六寸の勝 | トップページ | 居合兵法極意巻秘訣28.中夭之事11軍場之剱 »

2015年7月 6日 (月)

居合兵法極意巻秘訣28.中夭之事10神妙剱

居合兵法極意巻秘訣

28.中夭之事

 10、神妙剱

 神妙剱他流にては心を明に〆敵の働を見よと云とは大に違へり生死のさかいなれば平気とは異り然れども忘るまじき事一つ有り則柄口六寸也柄口六寸実は抜口の事に非ず極意にて伝る所は敵の柄口六寸也かまえは如何にも有れ敵と我と互に打下ろすかしらにて只我は一図に敵の柄に打込也先我身を敵にうまうまと振ふて右の事を行ふ事秘事也是神明剱也

*神妙剱について他流に云う、心を明かにしめて敵の働きを見よと、云うのとは大いに違うものである。
生死の堺であれば、平気などと云う事とは異なる。しかれども、忘れてはならない事が一つ有る。則ち柄口六寸である。柄口六寸とは実は、己の刀を抜き出した鯉口と柄(鍔)の間の六寸の事ではない。
極意として伝わる所は、敵の柄口六寸である。
構えは如何様であろうとも、敵と我れと互に打ち下す頭で、只我は一途に敵の柄に打ち込むのである。
先ず、我が身を敵に、隙を見せてここぞと打ち込ませ、右の事を行う事であり、秘事である。
是神明剱である。

この極意の神妙剱も新陰流の太刀筋のようです。
現代居合が、「敵の害意を認めるや機先を制して、鞘離れの瞬間に其の面部から胸部に斬り付ける・・」と云うものですが、ここでは敵の抜刀せんとする敵の柄口六寸に抜き付けると云うものです。
しかし、「構えは如何にもあれ敵と我と互に打ち下ろすかしらにて只一図に敵の柄口六寸に打込」と、敵が打ち込んで来るその柄口六寸に打ち込むと云うのです。
更にその極意業の秘事は「敵にうまうまと振ふて」ですから、敵に思う処に打ち込ませる様に振る舞うのです。将に柳生但馬の兵法家伝書の活人剣です。
新陰流の七太刀の明月之風などは居合にも通じます。その他一刀両断、和卜や、くねり打ちなどもそのものでしょう。

新陰流の「六寸之事」
「是は吾が太刀先三寸を以て敵の拳の三寸を打つ事也吾が太刀先三寸と敵の拳三寸と合すれば六寸也因って六寸と云ふ」・・・

|

« 居合兵法極意巻秘訣28.中夭之大事9柄口六寸の勝 | トップページ | 居合兵法極意巻秘訣28.中夭之事11軍場之剱 »

居合兵法極意巻秘訣15-6」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 居合兵法極意巻秘訣28.中夭之大事9柄口六寸の勝 | トップページ | 居合兵法極意巻秘訣28.中夭之事11軍場之剱 »