英信流目録 1.居合棒太刀合巻1棒太刀合之位8袖返
英信流目録
1.居合棒太刀合巻
1、棒太刀合之位
八本目 袖反
是は敵は太刀を車に構え居る也我は棒にて上より討つ也其処を敵横になぐる也我其処を掛け太刀の裏を廻し棒の先にてみけんを突なり
*是は敵は太刀を車に構えて居る。我の構えの指定はありません。敵が太刀を車に構えて待つ処、我は棒の中を右手で持ち、左手で棒の端を持って構え行き、間境で左手を棒の中に摺り込み右手と合わせ上段に冠り右足を大きく踏み込んで左手を棒の端に摺り戻して真向に打ち込む。敵は透かさず棒を車の構えから横に薙ぎ払う。
合い掛けになった処を我は太刀の下から棒を太刀の裏に廻し太刀を抑えて敵の眉間に突き込む。
「我其処を掛け・」がよくわからないのですが、太刀と棒が打ち合わされて拮抗したとしてみました。
棒の構えは指定がありませんから。左手で棒の端を持ち、左腰に付け、右手で棒の中を持って敵の左目に付けて構えました。
「上より討つ・」ですから棒を上段に振り冠るのですが、我からの仕掛けですからそのまま上段に振り冠るのもよいでしょうが、薙刀風に左手を右手に引き付け、左手を右手の先に逆手に持ち右の手を持ち替え棒を右から廻して棒の先端を入れ替えそのまま真向に打ち込んで見ました。
この辺の棒の動きが「袖返し」かも知れません。
以上で「棒太刀合之棒八本]は終わります。次回は「2、棒合五つ」です。棒合ですから棒と棒でしょう。
古伝神傳流秘書ではこの棒合が棒太刀合之棒の前にあって、順序が逆でした。
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