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2015年8月 4日 (火)

居合兵法の和歌17.抜けば切る

居合兵法の和歌

17.抜けば切る

抜けバ切る不抜バ切与此刀只切る事二大事こそ阿れ

*抜けば切る抜かずば切る(れ)よこの刀只切る事に大事こそあれ

抜けば切る、抜かなくとも切るのである、ただ切ることが大事である。
と、そのまま読んでみても何を言いたいのかさっぱり解りません。

相手の害意を察したならば、相手が抜こうと抜くまいと、抜けば、躊躇なく切るばかりである。

現代居合は、敵の害意を察して機先を制して、抜きつけるものと、指導されています。
切るべき時には切る。これが居合であると居合兵法の歌は語り掛けてきているように思います。
ただ切るといっても相手だって、そう簡単に切られてくれる筈は無いでしょう。
瞬時に抜刀する居合は、刀の操作法に留まらない兵法なのです。

新庄藩の林崎新夢想流伝書秘歌之大事
「ぬ希ハ支るぬ加年ハ支れ与此刀多ゝきる事は大事こそ阿連」
(抜けば切る抜かねば切れよ此の刀ただ切る事は大事こそあれ)

田宮流居合歌の伝
「抜かば切れ抜かずば切るなこの刀たい切ることに大事こそあれ」

*刀を抜けば切る、抜かなければ切るな・・では西部劇の早討ちの正当化にしか思えません。ここは抜こうが抜くまいが・・でなければと思うのですが、身を土壇とする、後の先の教えもある訳で、遮二無二抜く事無く、相手の仕掛けるのをじっと耐えて待つ事の大切さを教えて居る、と云うのも有りえます。

「たい切ることに・・」の「たい」は「たゝ」の誤植かと思いますが正誤表が無く解りません。

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