英信流目録 1.居合棒太刀合巻3心持之事2込入之棒
英信流目録
1.居合棒太刀合巻
3、心持之事
2)込入之棒
是は敵我を上より打所を我両手にて棒の両はしを取中にて請け左の足を一足込み其儘棒の下たを以て敵の右のほをべたを打也いなや上より亦打也してみれば其儘知れる也
是は敵が上から打ち込んで来るのを、棒の両はしを持って、棒中で請け留め、左足を一足踏み込んで其のまま、棒の下で敵の頬べたを打つ、即座に上から打ち込むなりして見ればわかる事である。
ここは何を言いたいのか良くわかりません。
業から行きますと、敵に真向から打ち込まれたならば、棒の両端を持って十文字に請け、左足を踏み込んで、敵の棒を右に摺り落とし、右足を踏み込んで、右手を棒中に摺り込み、敵の左頬を打つ、又右足を退いて、左足を踏み替え、左手を棒中に添え右手を棒下に持ち敵の頭上に打ち下ろす。
そうすれば、何かがわかるよ、と云うのでしょう。
心持ちの題が、込入ですから敵との間と間合いを外さず攻め立てるとでも云うのでしょう。
前回の棒合五つの五本目に込入がありました。この業の心持を知れと言うのかも知れません。
込入 是は楽に棒の中を持ち先の如く立合也敵より上え打懸る所を我も右の上えにて請右の足を一足引き敵左の下を出す也其の時我も左の下たを合せ左の足を一足引き敵亦上より討つ処を両手にて端を取り左の足を踏み込十文字に請け下た下たとはねあげる也仕廻は右の足にて詰る也
此の業は、敵が、前へ前へと攻め込んで来るのを、請けて下りつつ機を見て攻めに転じています。
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