英信流目録 3.大森流居合之位9勢中刀
英信流目録
3.大森流居合之位
9、勢中刀
是も坐して居也少し右向の方より敵立て来る心持也我其時右の足より立ち一文字に払う也其儘かむり討ち込む也跡は血ぶるひをし左の足を右の足に揃納る時右の足一足引納る時すねをつかぬ也
*是も我は正面向きに座して居る、少し右の方から敵は立って上段に振り冠って来る心持ちなり。
其の時我は腰を上げ右足を敵の方に向けて立ち、一文字に抜き払う。
其の儘振り冠って敵の真向に討ち込む。
跡は血ぶるいをし、左足を右足に踏み揃え、納刀の際右足を一足引いて納刀する。納刀の時脛を床に着かない事。
一文字に抜き払って、其の儘上段に振り冠っています。左足右足と踏み込む様には書かれていません。右足を踏み出して一文字に敵刀を払いその足のまま振り冠って打ち込んでいます。
敵が後ろに退くならば左足右足と追い込んで仕留めるのでしょう。
古伝は一文字に切り払えといって居ます。
これも、古伝神傳流秘書大森流之事九本目勢中刀では「右の向より切て懸るを踏出し立って抜付打込血震し納る此事は膝を付けず又抜付に払捨て打込事も有」
英信流目録とも同じですが、「右の向こうより」ですから、右向きに坐し、正面から切って懸られたのに応じるのです。
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