« 曽田本業附口伝その2詰合之位6位弛 | トップページ | 曽田本業附口伝その2詰合之位8眼関落 »

2015年10月21日 (水)

曽田本業附口伝その2詰合之位7燕返

曽田本業附口伝

その2.詰合之位

七本目、燕返 仕立納 打左上段

是は敵も我も立つ也敵は刀を抜いてかむる我は鞘に納めて相掛りにて行く也場合にて敵我が面へ打込む也我其時右片手にて抜き頭上にて請けすぐに左手を柄に添え打込む也敵又裏より八相に払う也我又すぐにかむりて打込む也敵又すぐに裏より八相に払う也我又すぐにかむりて敵の面へ打込む也(左足を一足踏み込)其時敵後へ引く我空を打つ也其時我切先を下へ下げ待也敵踏み込みて我真向へ打込也我其時左足より一足退り空を打たせ同時にかむりて一足踏込み敵の面へ勝也互に五歩退り納刀後再び刀を抜き相上段にて次に移る。

*前回の位弛で双方刀を合わせ五歩下がります。打太刀は「其のままでも苦からず」ですがここでは双方退いて元の位置に帰ります。そこで我は横血振して納刀し、敵は正眼から左足を出し右足を引いて左上段に構えます。
双方スカスカと歩み行き、間に至れば敵我が真向に右足を踏み込んで打込んでくる。我は右足を出して、抜刀し頭上で十文字に請ける。
敵打込まんと上段に振りかむる処、我は請けるや否や左手を柄に掛け右足を左足と踏み替え敵の右面を打つ、敵是を足を踏み替え裏より八相に払う。
我は又すぐに振りかむり右足と左足を踏み替え右足前にして敵の左面を打つ、敵又すぐに足を踏み替え裏より八相に払う。
我は又すぐにかむり、左足を一足踏み込み敵の真向に打ち下ろす。其の時敵右足を大きく後方に引いて、我は空を打つ。敵は同時に上段に構える。
空を打つや我は切先をそのまま下へ下げ、敵が我が頭上へ打込むように待つ。敵右足を踏み込んで真向に打込む、其の時我は左足より一足下がり右足を追い足にして下がり敵に空を打たせ同時にかむりて右足を一足踏み込んで敵の面を打ち勝。

足捌きを踏み替えにして古流らしくしてみましたが、歩み足で右・左・右・左と進み左足を引いて右足を踏み込んで勝つ。
其の場合も直線的な動きばかりではなく、筋を変わりながら打込み、払われる、直線的に踏み込み空を切るなどの動きを稽古したいものです。

神傳流秘書 詰合 七本目燕返

 相手高山我は抜かずして立合たる時相手より打込むを我抜受に請る相手引を付込み打込相手右より払ふを随って上へ又打込払ふを上へ取り打込扨切先を下げて前へかまへ場合を取り切居処へ相手打込を受流し体を替し打込勝又打込まず冠りて跡を勝もあり

*相手は上段に構え、我は刀を鞘に納めたまま立ち合う、双方すかすかと歩み行き場合に至れば、相手より右足を踏み込み真向に打ち込んで来る、我は顔前頭上に右足を踏み込み抜受けに受ける。
相手右足を引き上段に取らんとする処を、我は左足を踏み込んで付け入って諸手にて上段から打ち込む。
相手これを右より八相に払って来る、払われた当たり拍子に上段に振り冠って右足を踏み込んで真向に打ち込む。
相手左足を引いてこれを又払って来るのを同様に当たり拍子に上段に振り冠って左足を踏み込み真向に打ち込む。
相手これを一歩引いて外す。我は外されたまま切っ先を下げて下段に構える処、相手真向に打ち込んで来る、我は切先を上げて突き上げる様に受け流し右足を右前に踏み込んで体を替って相手の首に打ち込む。
又打ち込まずに上段に構え勝ちを取るもあり。
受け流しの方法は、左足を後方に引きながらも出来るでしょう。ここは受け、流すに拘ってみました。

嶋 専吉先生の第19代福井春政先生の燕返

「打太刀は上段、仕太刀は刀を鞘に納めたるまゝ相掛りにて前進、間合にて打太刀は仕太刀の正面に打込む、仕太刀は素早く抜刀剣先を左方に右双手にて頭上十文字に請け直に双手上段となり左足を一歩進め相手の裏ら面に打込むを打太刀は右足を一歩退き裏より之を八相に払う。
仕太刀更に右足を一歩進め表て面に打込むを打太刀亦左足を一歩退き表より八相に払う。
仕太刀は直に振冠りて左足を一歩進め打太刀の正面に打込む、この時打太刀は左足より大きく退きて仕太刀に空を打たせ。
次で打太刀は右足を一歩踏込み仕太刀の真向に打下す、仕太刀は之に応じて左足を大きく引き体を後方に退きて打太刀に空を撃たせ(此の際拳は充分に手許にとるを要す)振冠りざま右より踏込み打太刀の正面を打つ。
刀を合せ原位置に復し互に五歩退きて血振ひ納刀をなす」

*古伝の「扨切先を下げて前へかまへ場合を取り切居処へ相手打込を受流し体を替し打込勝」の「受け流し体を替し」は業附口伝同様なくなっています。
受け流しつつ体を変わり打込む動作は稽古しておきたいものです。

|

« 曽田本業附口伝その2詰合之位6位弛 | トップページ | 曽田本業附口伝その2詰合之位8眼関落 »

曽田本業附口伝15-10」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 曽田本業附口伝その2詰合之位6位弛 | トップページ | 曽田本業附口伝その2詰合之位8眼関落 »