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2015年10月23日 (金)

曽田本業附口伝その2詰合之位9水月刀

曽田本業附口伝

その2.詰合之位

九本目 
水月刀 相上段
是も同じく立合て真向へかむり合掛りにても敵待かけても苦からず我真向へかむりてスカスカと行く場合にて太刀の切尖を敵の眉間に突込む様に突く也其の時敵すぐに八相に払う其時我すぐにかむり敵の面へ切込み勝也 互に五歩退り血振納刀以下同じ

*是も前回と同じように双方立って真向へかむり相掛に歩み行く。
敵は待ちかけていてもよいとありますが双方歩み行くことにします。
真向上段に構えスカスカと行き場合にて我は敵の眉間に突っ込むように突きを入れる、敵すぐに斜めに我が刀を払う、その機に乗じて払われるや左足を左斜めに踏み出し上段に振りかむって右足を踏み込んで敵の面に斬り付ける。
互いに切先を合わせ五歩退き血振り納刀する。
再び刀を抜き中段に構えて次の業に移る。

是は敵に突きを入れると敵が払ってくるのでその払われた拍子に筋をはずすように左足、右足と踏み込んで敵の面へ切り込み勝つ。
この突きは、歩みつつ上段からスルスルと正眼に下ろしつつ敵の眉間に突き込む、敵は目の前に切先が迫って来るので思わず八相に払ってしまう、そこに乗じて振りかぶり打ち込む。
我の突きは払われなければ眉間に突き込む意識はあるべきものです。

神傳流秘書 詰合 九本目 水月

相手高山にかまへ待所へ我も高山にかまえ行て相手の面に突付る相手払ふを躰を替し打込み勝

*相手上段に構え待つ所へ我も上段に構えスカスカと歩み行く、歩みつつ間境で切先を下し右足を踏み込み相手の面に突き付ける、相手之を右足を退き上段から我が右に八相に払って来る、払われるに随い左足を左斜めに踏み込み体を躱し右足を踏み替え相手の面に打込み勝。

或は我が刀を払う当たり拍子に体を替って打込む。
この時相手は、踏み込んで払ってくる事も、退って払うも有りでしょう。我が気勢によるものでしょう。
古伝は、如何様にも変化しても「それは違う」などと言うことなどなさそうです。
師伝の異なる方と、太刀打之事や詰合を稽古しますとその事が理解出来申し合わせの「剣舞」とは違う事が認識できます。

此の業は神傳流秘書の太刀打之事六本目水月刀と同じ様な業でしょう。
「相手高山或は肩遣方切先を相手の面へ突付て行を打太刀八相へ払ふ処を外して上へ勝つ或は其儘随て冠り面へ打ち込み勝も有り」

嶋 専吉先生の第19代福井春政先生の水月刀

「立合て右上段に冠り相掛りにて進み中途仕太刀は幾分刀を下げ間合に至りて打太刀の眉間に突込む様に刺突す、打太刀之を八相に払ふ。
仕太刀隙かさず左の脚を稍々左方に踏み体を軽く左に転はして振冠り、右足を一歩踏み込み打太刀の面を打つ。
(此の場合体を左に開き上段に振冠りたるまゝ残心を示す様式もあり)
刀を合せ双方五歩退がり血振納刀」

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