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2015年11月 6日 (金)

曽田本業附口伝その4大小立詰4骨防返

曽田本業附口伝

その4.大小立詰

四本目 骨防返

互に対立する也打は仕の柄を両手にてとりに来る也我は右手にて敵の両手を越して柄頭をとって両手にて上にもぎとる也
(敵両手にて柄を取る時引廻しもぐ 五藤メモ)

*互いに向き合い立っている所、打が仕の柄を両手で取りに来る、取られる際仕は右手で打の両手を越して柄頭を握り左手を添えて上にもぎ取る、と言う動作は至って単純です。五藤先生は上にもぐではどうかな、引き廻しもぐだろうと言う分けです。
座業のように顔面に一当てしてから柄頭を取ってもぐも出来そうです。

神傳流秘書 大小立詰 二本目 骨防返

 相懸りに懸りて相手我刀の柄を留めたる時我右の手にて柄頭を取り振りもぐ也

*此の業は神傳流秘書では大小詰の二本目骨防扱に有りました。「立合骨防返に同じ故に常になし」と大小詰ではいつもは稽古しないと言っていました。

大小立詰めは、打太刀は小太刀を差し、遣方は太刀を差しての立業です。
双方スカスカと歩み寄り、相手が我が刀の柄を両手で取って抜かさない様に押し付けて来る。
我は透かさず右手を柄頭に取って柄を上に引上げ相手の手を振りもぐ。
相手の我が柄を取るのが、右手だけ、両手、左手など在りそうですが工夫次第でしょう。
振り捥いだら、後は抜き打ちでも柄當でもありでしょう。
古伝は語らずです。

曽田先生による五藤先生の業附口伝大小詰二本目骨防
「互に対座、打は両手にて仕の柄を握る仕は右拳を顔にあて其のひるむときに乗じ右足を柄越にまたぎ右足内側より右手を柄に添へ右足にて敵の両手を押払うと同時に柄を防取る也此の時敵は我右脇へ匍ひ倒る也
(向ふて居る両手にて柄を押し付る時直に右手にて面へ当て其儘に乗り右足をふみ込み柄へ手をかけもぐ)」

*五藤先生の大小立詰の骨防返「引廻しもぐ」も稽古しておくと良いかも知れません。
形ばかりに拘って稽古熱心であっても、喧嘩慣れしたやくざにはコロッと負ける話も聞いたような・・。

江戸末期に竹刀による試合稽古に慣れた者に古流の「かたち」だけの稽古しかしていなかった者が打ち負かされる話も聞きます。
申し合わせの形稽古で打太刀が打ち易い様に仕太刀に打ち込む隙を作って打たせる、身長も似たような者同士で稽古する。
足踏みも所定の踏み数で稽古するetc・・。
何故ですかと問えば「昔からの形稽古のやりかただから、上達したら変化もする」と云うのですが「何時も同じ人と、同じ形ですね」とやると「演武会の出し物なのでこうする」やれやれです。
其の上「大会の合同演武だからばらばらにならない様に組同士が動作を合せて」動作は愚か、足数も歩幅まで合わせ、打ち合った位置から、戻る位置まで合わせています。
武的演舞の究極です。
大方は軍属上がりの師匠の指導に依るのでしょう。乾いた号令が響いています。

嶋 専吉先生の第19代福井春政先生の大小立詰骨防返
「互に対立す。 打太刀、仕太刀の柄を両手にて捉りに来るを仕太刀右手にて打太刀の両手を越して柄頭をとって両手にて上に捥ぎ取るなり。」

*曽田本業附口伝の儘です。

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