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2015年11月 3日 (火)

曽田本業附口伝その4大小立詰1〆捕

曽田本業附口伝

その4大小立詰

一本目 〆捕
互に対立する也打は両手にて仕の柄を握るを仕は左手を以って打の左手首を握る也更に此の時すぐに仕は右手にて打の両腕を締め込み我体を台にして之を極める也
(敵両手にて柄を取る左手にて敵の左の手首を押へ右手にて敵の両肘折を押へ体を込み〆付る 五藤メモ)

*仕は太刀を差し、打は小太刀を差し互いに相対して立つ。立ち位置は手を伸ばせば相手に十分触れる事ができる距離を想定します。
お互いの体格を合わせる様な、安易な稽古はせずにどんな人とでも勝てる事を学ぶべきでしょう。

互いに向かい合って立ちます。打は両手で仕の柄を握って抜かせないようにします。仕は左手で打の左手首を握り、即座に打の両腕の肘に右手を掛け、体をぐっと付け込んで極める。
五藤先生は「左手首を押へ、・・・両肘折を押へ・・」と押へると記述されています。

神傳流秘書 大小立詰 四本目 〆捕

 相懸りに両方より懸る時相手両手にて我刀の柄を留我左の手にて相手の脇つぼへ入れて両手を〆引上如何様にも投る也

*古伝神傳流秘書では四本目でした。曽田先生による五藤先生の業附口伝大小立詰では〆捕は一本目になっていました。
大小立詰は我は太刀を差し、相手は小太刀を差しての立合いです。
刀を抜く以前の攻防を習うもので、居合は刀を抜くものとばかり思っていたのでは、柄に手を懸けるや制せられてしまいます。

双方相懸りに歩み寄る時、相手我が柄を両手で押さえて抜かさない様に制して来る。
我は左手で相手の脇坪に一當して怯む隙に、相手の両手を抱きかかえ締め上げ左足を退くや体を沈め左脇に投げ倒す。

此の場合は、我は柄に手を懸けている、或はいない、特に指定されていません。
三本目の鍔留が柄に手を掛けた処其の手を留められていますから、ここは柄に手を懸ける前に相手に柄を制せられるとするのでしょう。

「両手を〆上げ」は相手の両腕の肘のかがみを裏から抱く様に締め上げるのでしょう。

*第九代の林六太夫守政の時代から150年程後の業手附が五藤先生のものでしょう。
古伝は、相手の脇坪に一当てしていますが、業附口伝では相手の左手を押えて、相手の両肱を右手で押さえこんでいます。
其れでなければならないと言う事ではないと思いますが先ず指示された通りと云うのが稽古の筋でしょう。

嶋 専吉先生の第19代福井春政先生の大小立詰一本目〆捕
「打太刀、仕太刀互に対立す。打太刀は両手にて仕太刀の柄を握るを仕太刀は左手を以て打太刀の左手首を握る、更にこのとき直に仕太刀は右手にて打太刀の両腕を締め込み己が体を台にして之を極めるなり」

*曽田先生の業附口伝其の儘です。

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