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2015年11月 1日 (日)

曽田本業附口伝その3大小詰7左伏

曽田本業附口伝

その3.大小詰

七本目 左伏

右伏の反対業也

(左脇に坐す右手胸をとり其の手を押へ前へ伏る 五藤メモ)

*「右伏の反対業也」といって省略されてしまいました。

六本目 右伏
打は仕の右側に並びて坐す打左手にて仕の胸をとる仕はすぐに其の腕を巻き込みて逆手をとり前に伏せる也
(右脇に坐す左手にて胸を取り其の手を押へ前に伏せる 五藤メモ)

七本目 左伏 を読み込ん見ます。
「打は仕の左側に並びて坐す打右手にて仕の胸をとる仕はすぐに其の腕を巻き込みて逆手をとり前に伏せる也」
(左脇に坐す右手胸をとり其の手を押へ前へ伏る 五藤メモ)

打は腰を上げて右に振り向き右足を右前に踏み込んで仕の胸を右手で取る。仕はすぐに腰を上げつつ打の右手肘を左手で巻き込んで右手で打の手首を取り逆手を取って打を前に俯けに倒す。

神傳流秘書 大小詰 七本目 左伏

 是は左の手を取る也事右伏に同左右の違計也尤も抜かんとする手を留められたる時は柄を放し身を開きて脇つぼへ當り又留られたる手を此方より取引倒す事も有也

*前回の右伏の逆でしょう。座し方に指定は無いのですが、此処は我が左側に相手は並び座すとします。
相手腰を上げ我が左手を取る。我右手を相手の斜めに首筋から廻し胸を取り身を開いて左に押し伏せる。

我が抜かんとして柄に右手を懸けているならば其の右手首を相手に取られて抜かさない様に押し付けて来る。我は此の時柄手を放し、左足を引いて左に開き、鍔を持つ左手で相手の脇坪に柄頭で打ち当てる。
又、柄手を留められた場合、柄手を放し相手の手を取り左手を相手の肘に懸け体を開き引き伏せる事も有。

右伏・左伏も状況に応じて臨機黄変に対処する事を教えている様です。

古伝は、流の奥義を悟られない様に抜けだらけの文言が通例と聞いていますが、寧ろ微細な業技法に拘らず千変万化の動作を要求している様に思えます。

現代居合は、昇段審査や競技大会の審査に容易な様に限られた技法を突き詰めてしまい
古伝の大らかな奥深さを忘れています。

武術は形ではない、と古流剣術の先生から強く指摘されます。現代居合が形にこだわり振り冠りの角度は・・、など些細な処に目を付けるほどの事ばかりをしています、武的美術を求める競技の様になってしまいます。

嶋 専吉先生の第19代福井春政先生の大小詰七本目左伏
「(右伏の反対の業なり)」

 

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