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2015年11月 1日 (日)

ひのえさる(丙申)

来年2016年平成28年の干支は「ひのえさる(丙申)」です。
 
明治維新(1868年)から148年、先の敗戦(昭和20年1945年8月15日)から71年経ちます。
 この処、維新を境として、若者達のはつらつとした生き様が語られて、あんな時代に生きていたかったとも思う反面、彼らの覇気が残心して敗戦に導いていったとも思われます。
 現代史を隠さず正しく学ぶと共に、それを正面から受け留め、前に向って戦後71年、殻を破って真直ぐに伸びていきたいものです。
1、丙(ひのえ・へい・ひょう)は火陽兄
十干の三番目、原字は魚の尾が左右に張り出した形。
植物の根が地中でカラを破って、左右に張り出した時期を表す。
火の燃えて広がる様。
熟語では、
・丙丁(火のこと)
・丙夜(五夜の一つ。日没から夜明けまでの時間を五つに分け其の三番目、三更、三鼓)
・丙尾(ピンと左右に開いた魚の尾)

2、申(さる・しん・もうす)
は陽
十二支の九番目、雷光を表し、真っ直ぐに伸びる、作物が伸び切った時期。
時間では今の午後四時前後の二時間。
方角では西南西。
動物ではさる(猿)。
申の文字は稲妻を表す象形文字で、手で真直ぐにのばす、引きのばす。
読みでは、しん・もうす・さる・のべる・のばす
熟語では、
・申請(役所へ願い出る)
・内申(内々に申し述べること)
・申時(申の時、午後4時、及び其の前後の2時間)
・申申(しんしん、のびのびくつろぐ、きちんと整った様)
上申・申述・申奏(上の人に意見を述べる)
・具申(意見などを細かに申し述べる)
・追申(追伸、前につづいて申す)
・申命(徹底させる)
・申金(割まし金)
・申破(役所に事実を報告する)
・申教(無実の罪である事をのべて助ける)
・申理(無実の罪の申し開き)
・申達(上級官庁から下級官庁に文書で指令を出す事)
・申解(言い訳する、述べる)
・申報(上位者に報告する)

3、猿を読み込んだ漢詩
早發白帝城  李白 早(つと)に白帝城を発す りはく
朝辭白帝彩雲閒 (朝(あした)に辞す白帝 彩雲の間)
千里江陵一日還 (千里の江陵 一日(いちじつ)にして還る)
兩岸猿聲啼不住 (両岸の猿声啼いて住(や)まざるに)
輕舟已過萬重山 (軽舟已(すで)に過ぐ 万重(ばんちょう)の山)

 
4、猿を詠み込んだ俳句
初時雨猿も小蓑をほしげなり 松尾芭蕉

5、猿を詠み込んだ万葉集
痛醜  賢良乎為跡  酒不飲  人乎熟見者  猿二鴨似   大伴旅人
(あなみにく、さかしらをすと、酒飲まぬ、
人をよく見ば、猿にかも似む おおとものたびと
ああ醜い。賢そうにして酒を飲まない人を、
よくよくみたら、猿に似ているようだ)

6、申・猿の諺を幾つか
・見ざる聞かざる言わざる
  打ち消す助動詞に「ざる」を「猿」にかけて、欠点や、
 あやまち、都合の悪い事を見ない、 
 聞かない、言わないという戒め。
・三つの猿より思わざるがよし
 見ざる、聞かざる、言わざるの三匹の猿より心に
 妄念を抱かないのが良い。
・犬猿の仲
  仲の悪いたとえ
・猿真似
 表面だけ他人のまねをして飾るものをあざけって言うことば。
・猿も木から落ちる
 優れて居る人でも時には失敗する事があるという譬え。
・上手な猿が手を焼く
 上手な者が油断などにより失敗する事がある譬え。
・利口の猿が手を焼く
 利口者が能力を過信して思いのほかに困難にあって
 収拾がつかなくなることのたとえ。
・猿の空ノミ
 かっこうだけで何もしていないことのたとえ。
・猿の水練、魚の木登り
 見当違いな事をすることのたとえ。
・猿の尻笑い
 自分の尻が赤いにもかかわらず他の猿の尻が赤いのを笑う、
 自分の欠点に気付かず他  
 人の欠点を笑うことの譬え。
・猿に木登り
 教える必要のない者に教える事の譬え。無駄な事をする譬え。
・猿に烏帽子
 人柄に相応しくない事の譬え。
 外観をよそおっても内面が伴わないことのたとえ。
・猿が仏を笑う
 小利口な者が深い知恵の有る人の偉さも分からずに嘲ること。

7、丙申昭和31年1956年生まれの有名人
・役所 広司 (俳優)
・小堺 一機 (タレント)
・榎木 孝明 (俳優)
・陳 建一 (料理人)
・大地 真央 (女優)
・浅田 美代子 (女優、歌手)
・野口 五郎 (歌手、俳優)
・桑田 佳祐 (ミュージシャン)
・新沼 謙治 (歌手)
・島田 紳助 (元タレント)
・幸田 シャーミン (ニュースキャスター)
・余 貴美子 (女優)
・ガダルカナル・タカ  (タレント)
 
8、丙申はどんな年だったのでしょう。
60年前の丙申(ひのえさる)から遡って見てみます。

昭和31年1956年
・原子力委員会設置
・日ソ交渉再開
・鳩山首相軍備否定の現憲法反対答弁し取り消す
・フィリピンと賠償協定調印
・憲法調査会法公布施行
・経済白書「もはや戦後では無い」
・石原慎太郎「太陽の季節」で芥川賞受賞
・売春防止法公布
・南極に昭和基地建設開始
明治29年1896年
・日本郵船、欧州航路開始
・日清戦争後の増税登録税、酒造税、営業税、葉タバコ専売法
・製鉄所官製公布
・三陸地震津波死者27,122人
・第一回オリンピック、アテネで開催
天保7年1836年
・将軍 徳川家斉
・ロシア船択捉島来航
・越前で打ちこわし
・甲州天保一揆
・三河加茂一揆
・江戸神田に御救小屋
・陸奥南部藩一揆・打ちこわし
・全国飢饉死者十万人
安永5年1776年
・将軍徳川家治
・高野山で打ちこわし
・池大雅没
・上田秋成雨月物語
・平賀源内エレキテル
・アメリカ独立宣言
・スミスの国富論
享保6年1716年
・将軍徳川家継、徳川吉宗
・吉宗、間部詮房、本田忠良、新井白石ら罷免
明歴2年1656年
・将軍徳川家綱
・シャム船の通商許可
・浅草に鋳銭座
・盗賊取締り五人組強化
・江戸に町名主制
慶長10年1596年
・後陽成天皇
・秀吉明使、朝鮮王子来朝を求める
・秀吉朝鮮再出兵
・26聖人の殉教
・慶長の大地震
天文5年1536年
・後奈良天皇
・将軍足利義晴
・細川晴元本願寺証如を大坂に破る
・北条氏綱、今川宇氏輝、甲斐に武田信虎を破る
・織田信秀三河に侵入撃退さる
・狩野元信唐絵屏風
文明8年1476年
・後土御門天皇
・将軍足利義尚
・桜島噴火
・尼子清定土一揆を破る
・今川氏親、太田道灌、伊勢宗瑞(北条早雲)と和解
応永23年1416年
・称光天皇
・将軍足利義持
・関東管領足利持氏上杉氏憲らに鎌倉を追われる(上杉禅秀の乱)
延文元年1356年
・後光厳天皇・後村上天皇
・将軍足利尊氏
永仁4年1296年
・伏見天皇
・将軍久明親王
・執権北条貞時
・鶴岡八幡宮焼失
嘉禎2年1236年
・四条天皇
・将軍藤原頼経
・執権北条泰時
・若宮大路に新御所造営
・興福寺衆徒蜂起
安元2年1176年
・高倉天皇
・院政後白河法皇延暦寺で天台戒を受ける
・藤原秀衡一切経書写
・河津祐奏工藤祐経に射殺さる
永久4年1116年
・鳥羽天皇
・白河法王
以下略・・・
9、つれづれ
 戦後生まれの人も古希を過ぎ、何か、きな臭い匂いもして先行きの平和も、豊かな幸せも何となく不安を感じさせるこの頃です。
 隣国の内部にも爆発する予感もして、我が来た道を辿る様に感じます。
 地球の何処かで影を潜め己の利益のみを追求して戦争誘発によるマネーゲームに明けくれる一部の者に操られ、経済的安定も自由も失って心まで貧困になった集団が、行き場の無い思いの表現に意味の無い殺戮を繰り返しているようにも思います。
 戦後71年、いつまでも日本中に132か所1024平方キロメ-トルと広大な米国の基地を置いて、安保とか其の上集団自衛権とかこじつけて、その兵站を担い、利権維持の為に出撃するや金を持って来い、弾薬を持って来い、兵を出せ、づるづると多くの人の幸せを再び奪うのでしょうか。そんな事を感じてしまいます。
 
 先の大戦の反省や謝罪は国外にはあるとしても、広島・長崎への原爆投下、東京を始め多くの都市への無差別爆撃に対し、それに導いた指導者からはもとより、米国からの反省と謝罪の声すら聞く事はなかったと思います。
 日本国民を戦争へと導いていった制裁に、無差別に殺戮した事は戦争犯罪ではないのでしょうか。
 それ程、当時の国民は言いなりになる程の腑抜けだったのでしょうか、或は勝事を信じて全員が闘う姿勢だったのでしょうか。
 もうじき、今、謝ってもらいたい人達も一人もいなくなってしまいます。
 同時に、悲しくつらい思いをした方達もいなくなってしまいます。
 
 沖縄の基地移転も、この132か所をどうすべきかの議論もないまま、強引に進められていくとしたらこの国の将来はどうなるのでしょう。
 集団的自衛権と兵器の生産、輸出は多くの産業を活性化させます。手っ取り早い経済政策でもあるでしょう。
 ついでに、内紛を起させ武器輸出を容易にし一部の悪魔どもに稼がせるのでしょうか。
 
 先日京都の「ねねの道」を歩いていました、多くは中国、韓国などの外国人で前も後も両脇にも、果ては一休みしたソフトクリ-ム売場の店員さんまでが異国の人です。
 
 かさ上げの為の重機が動き回る災害復興。地域活性化戦略の無いまま土地だけかさ上げが完了しても戻って来られる人は居るのでしょうか。
 地域活性化は個々の地域の人達の知恵と努力は当然ですが、この国の将来に向かって、地域だけでは出来ないグロ-バルな戦略が必要でしょう。政党政治では不可能な人を選ぶ選挙を重視しなければならないのでしょう。
 一次産業を活性化して2次、3次産業の勃興を促し東北の港から空港から世界へ向けて発信して行く格好の機会と思います。
 生活の基盤は、故郷を思う年金暮らしのお年寄りはともかくとして、働けて家族が楽しく生活し、そこから新たな歴史を刻むのでなければならないのです。
 
 政府の強引な政策と地元住民の職業安定に押しまくられるように、原発再開が進められています。どう見ても、安全性は考えられないし、廃棄物処理の方法すらないまま再稼働すべきなのでしょうか。
 原発のプロを名乗っていた自称原発学者も影を潜め無言のままです。電気需要を目論むとかですが、都市周辺の工場は海外移転してしまった現在、産業復興ままならずです。
 
オリンピックは、建設需要に頼った経済政策、政治的目くらまし、一過性のお祭り気分ばかりでは、何も生まず、オリンピックが終わってしまえば其処から生み出すものもなく、廃墟を残すのみなのでしょうか。
 
 善悪の判断も乏しく、感情の赴くままに、此の処聞く残虐な殺人事件などにも憤りを覚えます。
 英語教育や技術者養成ばかりを優先し、人は如何に生き何を為すべきかが忘れらた教育政策にも問題がありそうです。
 
 列島の下でマグマが活発化し、気候変動が起き、学者の逃げ口上の想定外ばかりが起きています。地球の歴史を見れば想定外なんかあるわけはないと思います。基準値を何処に置くかに過ぎないものです。
 
 無駄遣いを埋めるための増税が待ち構えて居ます、やれやれ、蛹のまま閉じこもらずに脱皮すべき時かもしれません。
 議事堂前に集まった群衆も、今一つうねりになれない。
 
 元気な人を見て「元気をいただきました」と口を揃えて言っている様です。そればかり報道するマスコミ、それで良いのでしょうか。
 元気付けられる事を望むのではなく、自らが元気でなければと思うのですが。
 
 

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