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2015年12月10日 (木)

曽田本免許皆伝目録その31山内豊惇公の目録

曽田本免許皆伝目録

その31.山内豊惇(とよあつ)公の目録

無双直伝英信流居合目録
1.向身 横雲・虎一足・稲妻
1.右身 浮雲・山下し
1.左身 岩浪・鱗返
1.後身 浪返・滝落
 四方切 向・右・左。後
太刀打之位
1、出合 1、附込 1、請流 1、請入 
1、月影 1、絶妙剣 1、水月刀 1、独妙剣
1、神妙剣
*古伝神傳流秘書の太刀打之事では、出合・附入・請流・請込・月影・水月刀・独妙剣・絶妙剣・心妙剣・打込。
附込は附入でした。
絶妙剣・水月刀・独妙剣の配置が古伝と変わっています。
心妙剣は神妙剣で土佐の伝承は曖昧です。
詰合之位
1、八相 1、拳取 1、岩浪 1、八重垣 
1、鱗形 1、位弛 1、燕返 1、岩関落
1、霞剣
*曽田先生の業附口伝にある討込が、ここにはありません
大小詰
1、抱詰 1、骨防(もぎ) 1、柄留 1、小手留
1、胸捕 1、右伏 1、左伏 1、山影詰
大小立詰
1、〆捕 1、袖摺返 1、鐺打返 1、骨防返
1、蜻蛉返 1、乱曲
*古伝神傳流秘書の大小立詰は順番が、1、袖摺返 1、骨防返 1、鍔打返 〆捕 蜻蛉返 1、乱曲 1、電光石火 
古伝の鍔打返が鐺打返は鍔を鐺と誤植したと思いますが、鐺では業を知らないままの業名となってしまいます。江戸末期には既に失念している名のみの業かもしれません。
古伝神傳流秘書に有る大剣取が有りません。是は失伝したと思います
外之物之大事
1、行連 1、連達 1、追懸切 1、惣捲 
1、雷電 1、霞
上意之大事
1、虎走 1、両詰 1、三角 1、四角 
1、門入 1、戸詰 1、戸脇 1、壁添
1、棚下 1、鐺返 1、行違 1、手之内
1、輪之内 1、十文字
極意之大事
1、暇乞 1、獅子洞入 1、地獄捜 1、野中幕
1、逢意時雨 1、火村風 1、鉄石 1、遠方近所
1、外之剣 1、釣瓶返 1、智羅離風車
居合心持肝要之大事
1、捕手和居合心持之事
1、立合心之大事
1、太刀組附る位之大事
1、太刀目附の事
1、野中之幕之大事
1、夜之太刀之事
1、閨之大事
1、クグ利之大事
1、獅子之洞出之事
1、獅子之洞入之事
右九カ条者深秘之極意也非真実之者努々(ゆめゆめ)不可有相伝者也
*右九カ条は深く秘す極意なり、真実に非ざる者に努々(ゆめゆめ)相伝有らざるもの也。
 右九カ条は①無双直伝英信流居合目録 ②太刀打之位 ③詰合之位 ④大小詰 ⑤大小立詰 ⑥外之物之大事 ⑦上意之大事 ⑧極意之大事 ⑨居合心持肝要之大事の九カ条を指します。
 この九カ条も、現在は無双直伝英信流居合目録を除いて大方失伝しているか名が残って居るばかりです。
 曽田本の英信流居合目録秘訣(2015年4月21日~5月21日)に外之物之大事・上意之大事・極意之大事の詳細を収録してあります。
 居合心持肝要之大事(2015年5月22日~5月30日)も収録してあります。
敬白去天保十一(1840年)庚子年三月二十六日臣自雄所学之無双直伝英信流之居合術 可奉授
*敬白(敬って申す)去る天保11年1840年かのえね3月26日臣(谷村亀之丞)自雄が学ぶ所の無双直伝英信流の居合術を奉授すべし。
公孫豊惇公肯蒙
尊命辱
御居合拝視実以聡敏明篤温習勉強雖暑寒無間断経年戴六ヶ年干今 臣竊(ひそか)惟技亦頗可到正道而己於爰(ここに)謹而献取受於師秘旨目録伝来之秘事矣(い)誠恐頓首頓首
*公孫豊惇公(藩主の孫である・・)に道理をも弁えず肯蒙し、尊命を辱ず。
御居合を拝視するに、実に以て聡敏、明篤、温習に勉強、暑さ寒さにも間断なく、年を経て今ここに六ヶ年となる。
臣、ひそかに、この技、また頗る正道に至るべくして己ここに、謹んで師に受けし秘旨伝来の秘事を献取す、誠に恐れながら頓首頓首(とんしゅ・低く頭を下げて敬う)。
弘化二年(1845年)乙己(巳)年十二月十八日
*弘化2年(1845年いつみ年12月18日
谷村亀之丞  自雄花押
*第15代宗家谷村亀之丞自雄 自雄の花押
*根元之巻はともかく、この目録の奥書は明らかに藩主に対してのものでしょう。
 後に掲載するのですが第17代大江宗家から山内豊健公への免許皆伝目録は、通常の弟子の範囲をこえないものです。(2015年12月11日)

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