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2015年12月19日 (土)

曽田本免許皆伝目録その40福井春政先生の目録の1

曽田本免許皆伝目録

40.福井春政先生の目録の1

*第19代福井春政先生の無双直伝英信流の目録は英信流の和歌の後に「詰合」から始まります。(2015年12月11日福井春政先生の根元之巻1)
 この、各業の位の順番は普通は、大森流・英信流・太刀打之位・詰合・大小詰・大小立詰・大剣取・抜刀心持之事と思われますが、此処では変わった順番です。
 そして、大森之部(正座)で「以上」と一旦括っておいて、協議の上改定したと云います。
 改定したものは奥之部(改定)と形(改定)の二つと言う事の様です、ですから、詰合から大森之部(正座)までは昔のままだというのでしょう。
大江先生の伝書は、大正10年に鈴江吉重先生に伝授したものが曽田本その2にあってそこには、大森之部であり長谷川之部であり、奥居合之部と目録が有ります。それから見ると大森之部は大江先生に従っていますが、英信流は長谷川流でした。(2015年11月25日)
どうも、この流は統一性の無い業名を使いますのでつい「何故」と言いたくなります。
大正14年に大江先生は山内豊健先生に免許皆伝を伝授されています。そこでは、業の呼称は、英信流居合術名称として正座之部・立膝之部・奥居合之部・形並に発声・番外と簡明です。
政岡壱實先生が大江先生から伝授されたという地之巻にある伝書も、業呼称は山内先生のものと同様なのです。
福井先生のものには、曽田先生が書写された古伝神傳流秘書独特の「大剣取」・「抜刀心持之事」の呼称が含まれています。
嶋 専吉先生の土佐での武者修行の「無双直伝英信流居合術乾」(業附口伝に付記2015年10月5日から1月9日)に、曽田先生の業附口伝のままの手附で太刀打之位・詰合之位・大小詰・大小立詰を稽古して居た形跡が読めます。
曽田先生との交流もあったと思われますし、河野先生と曽田先生の交流もご存知だったと思われますので無双直伝英信流の古伝はどのようであったか理解されていたと思われます。
太刀打之事(太刀打之位)が抜けていて、奥之部の元になっている「抜刀心持之事」は残されているのです。
何を意図して目録を書かれたのか不思議です。
次回にそれぞれの業名を古伝と対比しながらもう少し読み取って見たいと思います。

・詰合 極意奥之事
・大小詰 大小立詰
・大剣取
・抜刀心持之事
・英信流
・大森之部(正座)
以上

第17代範士大江正路 第18代穂岐山波雄 福井春政
研究協議之上改定スル所有リ口伝ス

・奥之部(改定)
・形(改定)
・外之物之大事
・上意之大事
・極意之大事

右之条々深秘之極意也非真実之人者努々不可有相伝者也 貴殿多年斯道二熱心練磨之結果其蘊奥二達セラルルヲ認メ爰ニ我英信流併而始祖重信流居合術ヲ全相伝候宜敷将来本流之品位ヲ堕ス事無ㇰ之ガ普及ヲ計リ漫ニ他流二媚ビズ以テ伝授ノ責ヲ全フセラレン事ヲ期セラル可シ

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