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2015年12月 1日 (火)

曽田本免許皆伝目録その22林崎新夢想流解説の1

曽田本免許皆伝目録

 

その22、津軽藩 林崎新夢想流解説の1

 

  1. 津軽藩「林崎新夢想流」原文

(平成3年居合審部会発行 林崎甚助源重信公資料研究委員会編 より)

 

抑居合者奥州従林之明神夢想傳之夫兵法者上古中古雖有数多此居合末世相應之太刀手近之勝負一命之有無極此居合恐於粟散邊土之堺不審儀不可有之唯霊夢依所也 尋此始或時奥州林崎甚助謂者依兵法之望林明神百日参籠満暁夢中告云汝此太刀常胸中憶持得勝怨敵云々

則如霊夢成得大利腰刀以三尺三寸勝九寸五分表六寸而勝之妙不思議の極位一国一人之相傳也

腰刀三尺三寸者過現未之三心三身則三宝之王法是為三剱禅門有十八種剣六種剣十二種剱又是□(濟)家室中重代衲僧截断柊行也

 

殺人刀活人剣都在掌握中脇指九寸五分者九品蓮葉剣出離憂苦海中生死魔軍追倒釋道九曜五古之内証也

 

則為曹洞五位之秘訣敵味方成事是亦前生之業感也生死一体而百戦場中使大寂光土也

如此観事現世摩利支尊天之護身符也

此居合千金賜以不貴伹於實當之人可傳附之

兵利心懸者晝夜思之祈神明之息得利正見依心濟身耳

畢竟黙然良久云

珊瑚枝々撑着月

 

2、津軽藩「林崎新夢想流」読み下し。

 

そもそも居合は奥州林の明神の夢想に従り之を伝う。夫れ兵法は上古中古数多有れども、此の居合末世相応の太刀である。手近の勝負一命の有無、此の居合に極まる。

 恐らく、粟散邊土之堺に於いて不審の儀之れ有るべからず、唯、霊夢に依る所也。

 此の始めを尋ぬれば、或る時奥州林崎甚助と謂う者兵法之望に依り、林明神に百日の参籠し満暁の夢中に告げて云う。汝、此の太刀を以て常に胸中憶持たる怨敵に勝を得ん云々。

則ち霊夢の如く成せば、腰刀三尺三寸を以て大利を得、九寸五分に勝つ、表六寸にして勝の妙不思議の極意、一国一人の相伝也。
腰刀三尺三寸は過現未の三心三身、則ち三宝也、王法是を三剱と為す。

禅門十八種の剣、六種の剣、十二種の剣有り、又、是れ済家室中重代衲僧截断の柊(修)行也

 

殺人刀活人剣、すべて掌中に有り、脇指九寸五分は九品蓮葉剣に憂い苦海の中に出離し、生死魔軍を追倒するは釈道九曜五古(鈷)の内証也。

 

則ち曹洞五位の秘訣と為す、敵味方と成る事、是また前生の業感也。生死一体にして百戦場中大寂光土たらしむ也。

此の如く現世を観る事、摩利支尊天の護身符也。

此の居合千金を賜うを以て貴からず、但し實當の人に於いて之を伝符すべし。

兵利に心懸けるは昼夜之を思い、神明の息に祈り、利を得て正しく見、心済の身により

畢竟黙然やや久しゅうして云う

珊瑚枝々撑に月付く。

 

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