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2015年12月 4日 (金)

曽田本免許皆伝目録その25林崎新夢想流の目録

曽田本免許皆伝目録
 

その25.林崎新夢想流の目録

1、曽田本免許皆伝目録には業名が目録に記載されていますが、林崎甚助源重信公資料研究委員会の「林崎明神と林崎甚助重信」に有る津軽藩の林崎新夢想流伝書(元禄四年1691年~正徳元年1714年)には目録部分の資料の記載が線画でありますが一部分しかありません。
林崎新夢想流居合極意秘術唯授一人目録
・左身次第 :開抜・左足・鞭詰・肢去抜・向足

*残念ながら是だけです。是は笹森建美氏所蔵のものですから現存する伝書でしょうから其の外の業目録もあるかも知れません。

2、津軽藩の居合はYouTubeで修武堂さんの現代版で見られますので、業名と動作を見てみましょう。
・表身  :押立・押抜
・表向身 :防身・除身・幕越・胸刀・頭上
・右身  :突入・抜詰・手取技・柄取・臥足
・左身  :開抜・左足・鞭詰・肢去抜・向足
・外物  :取違・寄足・寄身・懸蜻蜒・逆手・胸之刀・逆頭上

*現代の、無双直伝英信流や、夢想神傳流の業動作とは一見して違和感を持ちます。
近間で、設対者の持つ脇指に三尺三寸の太刀で応ずる居合です。
何度も繰り返し拝見して、そこに現代居合に通ずるものを感じられればと思います。
同時に根元之巻の述べて居る「表六寸而勝」を見る様です。
3、林崎新夢想流で寛政三年1791年に常井大膳から押切傳之進宛てに伝授され伝書が河野先生の「居合道真諦」の巻頭資料に有りますから其処から業目録は参照して見ます。
林崎新夢想流居合極意秘術大事唯授一人
・(表身・表向身) :押立・押抜・防身・除身・幕越・胸刀・頭上
・左身次第 :開抜・左足・鞭詰・肢去抜・向足
・右身次第 :突入・抜詰・手取抜・柄取・外足
4、林崎甚助源重信公資料研究委員会の「林崎明神と林崎甚助重信」に有る新庄藩の林崎新夢想流伝書(明治44年1911年)松坂次郎左衛門臣盛が早坂理三に伝授したものの目録を見てみます。
唯授一人
・万事抜 千金位
・表次第 :押立・押抜・防身・除身・幕越・頭上
・向次第 :押刀・掛蜻蛉・立蜻蛉・胸刀・突留・移抜・□勝
・左之次第 :位附・位打・仕去抜・向足
・右之次第 :燕返・鍔止・手取・置刀・押開
*津軽藩の林崎新夢想流の伝書が現在では最も古いのでしょう。何れ何処からかより古い林崎甚助重信の直筆の伝書が発見されるかも知れません。
笹森順造先生の「一刀流極意」に詰座抜刀と立合抜刀が掲載されています。この詰座抜刀詳解を読んでいますとそこにはこの林崎新夢想流居合と現代居合の影がチラつきます。

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